「北村」

岩見沢駅から中央バス・中央バス・月形線に乗り北上していくと、「村界」というバス停がある。
ここから先、広大な農村地帯は、かつて「北村」という独立した村だった。

1893年に入植した「北村雄治」の名にちなんで村の名がつけられた。
北村氏の「村」が村名の「村」も兼ねており、「北村村」とはならなかった。

蛇行する石狩川水系の水害と、土地の大半を占める泥炭のため、開拓は困難であったという。
治水のために捷水路、排水機場を建設。
土地改良のためには、明渠・暗渠を掘って排水、さらに客土。
なんと客土のために専用の索道や軌道をつくったというから、その規模の大きさがわかる。

三日月排水機場
三日月排水機場

1900年に岩見沢村より分村、2006年に岩見沢市に編入。
村の歴史は北村温泉岩見沢市のサイトに詳しい。

豊正小学校跡のあたりまでが北村の範囲。
付近に、美唄・北村地区の客土軌道敷設に尽力した「高橋宗一郎」翁の像がある。
ここを過ぎると美唄市「大富」。美唄市民バスも到達しているが、バス便はほとんどない。

07/18/2021