「早来から沼ノ端へ」

JR早来駅から沼ノ端駅までは約15kmの道のりである。ここはあつまバス・沼ノ端線苫小牧線 緑小学校前経由苫小牧線 日軽金前経由が通る国道234号上のルートであるが、物流の大動脈でもあり大型車の通行が多く、なかなか歩きにくい区間である。JR室蘭本線が並行しており、途中に「遠浅駅」がある。沼ノ端の近くで日高横断道の出入り口に遭遇する。

早来駅構内 (09/11/2022)
早来駅は簡易委託で乗車券の購入が可能 (09/11/2022)
遠浅駅前には「飛雪百年」の碑がある。 (09/10/2022)

碑文

「明治三十一年五月、山形県人大島清吉氏が、国有未開地三百二十ヘクタールの貸与を受け、広大な地に牧場を開設して遠浅地区開拓の起源となる。当時、昼なお暗い、巨木が生い茂る原始林の開墾は厳しく、また飢えと寒さとの闘いでもあり、その生き様は、想像を絶するものであった。以来多くの、先人、先輩の入植もあって、幾多の困難の中に今日の豊かな基盤が創り上げられた。
今、私たちは、この素晴らしい遠浅に在って、百年という尊い歴史の節目を迎えるに当たり、ここに記念碑を建立して、先人たちの溢れる開拓魂と、弛まぬご労苦を心から讃え、そして遠浅二世紀への躍進の決意を新たにするものである。
平成十年十月十日
遠浅自治会 銘記」

遠浅の集落には「井上儀七」の碑がある。(09/10/2022)

碑文

「井上儀七翁は明治二十七年九月二十日北海道日高国萩伏町で出生される。明治四十三年十六歳にして様似郵便局に勤務、後鵡川郵便局に転じ、精励恪勤上司の信頼も厚く、昭和九年その卓越した能力を認められ、遠浅郵便局長に補され、昭和三十八年六月更新に途を開いて勇退されるまで、五十三年の長期に亘ってその生涯を郵政に捧げ、郵政大臣を始め数数の表彰を受けられた。
昭和四十五年五月十六日七十六歳を以って逝去されるに当たり、国は従六位勲五等瑞宝章を贈りその功績を称えられた。在町中の翁は一意住民の和と郷土の発展に熱意を傾注されその誠実にして真摯な人格は郷党の敬慕する処であって、遠浅自治会長を始めとし、町公平委員、町遠浅支所長、町史編集委員などを歴任され、町の行政に貢献された。
亦、翁は青年時代より俳句に精進され、雨仏と称し、遠浅に在りては、やちはん句会をつくり後輩の指導と文化の向上に尽力された。
茲に雨仏師の一周忌に当たり、同人相謀って句碑を建立し、心からなる敬意と感謝を捧げてその遺績を偲び、これを顕彰する。
昭和四十六年五月吉日
早来町長 磯部義光」

日高横断道と国道234号のインターチェンジ付近を歩いた動画。