安平町追分は、室蘭本線と石勝線(かつては夕張線)の交差する鉄道の要衝であるが、バス路線に関しては一種の空白地域といえる。岩見沢からの中央バスは三川駅通までしか来ないし(2022年9月30日以降は由仁駅前までとなった)、あつまバスは早来駅から南へはルートがない。安平町営バスのみが追分と安平町の他地域を結んでいる。かつて札幌-釧路間に寝台特急があったときに、札幌から11時に出発すると追分で30分以上停車、その間人気のない駅構内にこうこうと明かりがついていたことを思い出す。
「明治26年、室蘭線と夕張線の開通で追分停車場が開業すると、多くの人々が入地してきた。
その中で子供たちの教育の必要性を求める機運の高まりから、町の有志の手で寺子屋式の簡易な教育所が、この場所で始まった。
児童18名、女教師1名であった。
教育の発祥の地としてその名を伝えるものである。」