「進徳」

進徳地区は、茶志内と美唄の間にあり、美唄市民バス西線「進徳拓北線」の名前の由来にもなっている。国道12号線はこのあたりで「日本一長い直線道路」となる。

06/13/2023

 右下の沿革によると、岩見沢-旭川間の「上川道路」として明治19年に開削され、明治22年の拡幅工事の際に直線道路が志向された。平成2年、「滝川バイパス」の開通により、従来の27.7kmから29.2kmに直線区間が長くなり、鉄道で日本一長い直線の室蘭本線沼ノ端-白老間の28.736kmより長くなったとのこと。

 国道の西側は農業地帯が広がる。

06/13/2023
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 碑文。

「この地に先人が、開拓の鍬をおろしたのは明治中期で、千古不鋮の密林と湿地帯で用意な業ではなかった。
 その中で稲作の有望性に着目し、美唄川に水源を求めて、明治末期には水稲の作付を見た。以来永い土地改良の歴史を経て、米の一大生産地として定着した。
 昭和四十年代に入り、農業情勢は一大転換期を迎え水田転作、大型機械の導入等、近代化農業に即応する生産基盤の確立が緊要となった。
 昭和六十一年、一心、進徳両地区の農業者相諮り、事業促進期成会が結成され、六年の歳月と十一億余りの巨費を投じて完工の運びとなった。その間、美唄市農業近代化センターをはじめ、関係諸機関の指導協力を戴き感謝に堪えないところである。
 ここに、受益者の悦びと偉業を後世に傳えると共に、確立された生産基盤の上に豊かな近代化農業が築かれ、地域が一大発展を遂げる事を希い、竣功を記念してこの碑を建立するものである。」

 国道の東側には「進徳東団地」があり、その先には南美唄地区が広がる。