ボストンの北方約26kmにある人口25,000人ほどの町。最初の入植者は1630年代にイングランドから到着している。1644年にイングランドの同名の町から名前をとって設立。19世紀に分離するまでは現在のWakefieldとNorth Readingの領域も含んでいた。世帯年収は中央値で$107,000くらい。人口の92.4%が白人。公共交通機関としてはMBTAのHaverhill LineとBus137がある。NRHPはWikipediaのリストに載っているが、何件かはすでに壊され、新しい建物に置き換わっている。
Common Historic District
Reading Commonを中心とする歴史地区で、Old South United Methodist教会のようなランドマークの他に、19世紀の住宅が残るエリアである。
Masonic Block
1894年に建てられたRenaissance Revival stylingのビルで、3階がフリーメイソン支部として使われた。建てたのはReading Masonic Temple Corporationで、地元の実業家からなる会社だった。
Reading中心街の動画。
Walnut Street School
1854年に建てられた町で最古の公共建築の一つ。2つの教室があった。1944年まで学校として使われた後、1962年年から地元の演劇団体Quannapowitt Playersの施設となっている。
William Parker House
1796年頃に建てられたFederal styleの家。William Parkerは地元の会衆派教会の教義に反対していた人物。1910年、この家はボストンの商人Walter Scott Hopkinsが購入、彼はWillard P. Addenに依頼し、家を改装した。
Joseph Damon House
1754年頃に建てられたGeorgian styleの家。Joseph Damonが建てたこの家は子孫によって100年以上所有権を分割されていた。1870年にRufus Damonがついに所有権を一手に集めている。
Hartwell House
1918年に建てられたCraftsman/Bungalow styleの家。George Hartwellはエンジニアだった。
Joseph Parker House
1795年頃に建てられたFederal styleの家。米英戦争(1812)で死亡したLoea Parkerや写真の発明に取り組んだF. Howard Gilsonが住んでいた。
Samuel Foster House
1709年、農家で製粉もしていたSamuel Fosterが建てた家。1769年、独立戦争にも参加したEbenezer Emersonがこの家を購入。1912年にMeadow Brookゴルフクラブが取得し、グラウンドキーパーの居住用として1923年から1980年代まで使用された。1998年、もはやゴルフクラブにとって不要となった建物は、破壊をまぬがれて現在地へ移設されている。
Richard Nichols House
1733年頃に建てられたFirst Period Styleの家。18世紀に拡張され、周辺の土地と共に19世紀後半まで、地元で有力なNichols家が所有していた。
Jerry Nichols Tavern
1785年、独立戦争を戦ったJeremiah Nicholsにより建てられた。1810-13年に拡張され、1830年にはtavernおよび駅馬車の停車場となっていた。1824年、Peter Sanborn牧師が購入し、一族は1940年代までここを保有していた。
480
Alden Batchelder House
1849年に建てられたItalianate styleの家。Alden Batchelderは家具職人として成功し、1864年には25人の従業員を擁するほどだった。
Pearl Street School
1939年、ニューディール政策にの一環として行われたPublic Works Administrationにより建設された学校。Colonial Revival, Classical Revival, およびArt Deco styleの折衷といわれる。1989年まで小学校として使われたが、現在はケア付き住宅となっている。
James Nichols House
1795年頃に建てられたGeorgian styleの家。James Nicholsは靴製造業に携わり、また町内の宗教的対立の中心にいた人物とされるが詳細は不明である。
House at 1177 Main Street
1854年以前に建てられたGreek Revival-Italianate styleの家。持ち主のJohn Nicholsは、初期にこのあたりに入植した一家の子孫であった。
Old Hose House
1902年に建てられた Colonial Revivalの建物で、消防ポンプ車を収納していた。1930年、町が新たに消防署を整備したため、建物は地元の劇場となり、1972年からはリハーサル会場として使用されている。
Batchelder House
1783年頃に建てられたFederal styleの家で、地元の名家Batchelder家により靴の製造所として使用していた。
George Batchelder House
1825年に建てられたFederal styleの家。地元の名家Batchelder家により保有され、George BatchelderはNathaniel Batchelder Houseで育った。
Nathaniel Batchelder House
1753-65年の間に建てられたGeorgian styleの家。Batchelder家は地元でも名家であり、この家は1971年まで一族により保有されていた。19世紀半ばの”Master John” Batchelderは教師・政治家として活躍した。
Carroll–Hartshorn House
1700年頃に建てられた町で最古の家の一つ。New Englandに特徴的なSaltbox house(屋根が非対称)の形をとる。Hartshorn家により何世代も使用された。
Pratt House
1809年に建てられたGeorgian/Federal styleの家。Pratt家により所有され、Joseph Prattは町で初めて縫製機械を用いた靴製造業者として知られる。
Daniel Nichols Homestead
1740年代初頭に建てられたGeorgian stylingの家。New Englandに典型的なSaltbox house(屋根が非対称)の形となっている。
Timothy Hartshorn House
1787年頃に建てられたGeorgian-Federal styleの家。Timothy Hartshornは農民で靴職人でもあり、家は彼の一族により100年以上所有された。
Battell House
1806年頃に建てられたGeorgian-Federal styleの家。この土地はもともとSymonds 家のもので、Battell 家とは婚姻によって結びついていた。Civil Warの帰還兵Charles P. Battellの家として知られる。
Thomas Symonds House
1775-1836年の間に建てられたFederal styleの家。Thomas Symondsの父は1750年代にこのエリアに広大な土地を持っていた。
Haverhill Street Milestone
1800年に建てられた里程標。”B / 12 / M”と記され、ボストンからの距離を示している。
Smith Shoe Shop
19世紀に栄えた個人経営の靴製造・販売の店。このような店は狭いので “ten footers”と呼ばれていたが、Civil War後の工業化の中で、次第に失われていった。
Boston and Maine Railroad Depot
コミューターレールのHaverhill Lineの駅。もとはBoston and Maine Railroadの駅として1845年に開業、1870年に2代目駅舎となっている。詳細はReading Stationを参照。
Stillman Parker House
1850年代に建てられたFederal/Greek Revival stylingの家。Stillman Parkerは地元の靴製造業者で、町の行政委員会(board of selectmen)のメンバーでもあった。
Stillman Pratt House
1849年代に建てられたとされるFederal-Greek Revival styleの家。
House at 483 Summer Avenue
1830年頃に建てられたFederal styleの家。
Benjamin Beard House
1850年代初頭に建てられたGreek Revival styleの家。Benjamin Beardは町で最初の宝石屋で、1847年に店を開き、息子のWilliamが跡を継いでいる。
Reading Municipal Light and Power Station
1894年に建てられたRomanesque styleの市営発電所。1925年以降は変電所となり、現在は市の事務所が入居している。
Capt. Nathaniel Parker Red House
1755年以前にはあったとされるGeorgian styleの家。Tavern (宿屋兼飲み屋)として使われ、Marquis de LafayetteやAlexander Hamiltonも滞在した。のちに家は民兵の将校Nathaniel Parkerとその子孫が19世紀まで所有していた。
Bowser Gazebo
1894年より以前に建てられた東屋で、Horace G. Wadlinの設計。R. L. Bowserは町で乾物屋を経営していた。
Joseph Temple House
1872年に建てられたSecond Empire styleの家。Joseph Templeは地元で有力なDamon家のネクタイ製造業に加わり、自ら運営する工場は1年に250,000本のネクタイを製造していたという。
House at 129 High Street
1890年代に建てられたQueen Anne Victorian styleの家。もとは大きな田園屋敷の一部だったが、この時代に分割され住宅開発された。
Jacob Manning House
1877年に建てられたStick styleの家。Jacob Manningはこのエリアで最大の種苗場を所有しており、World’s Columbian Exposition (シカゴ万国博覧会)では、マサチューセッツ州のパビリオンの景観設計の責任者となった。
Highland School
1896-7年にかけてHorace G. Wadlinの設計により建てられたRenaissance Revival styleの学校。1981年まで小中学校として使用され、その後は町の公共図書館となった。
House at 16 Mineral Street
1874年頃に建てられたSecond Empire styleの家。1870年代はReadingで住宅の建築ブームの起こった時期だった。
Asa M. Cook House
1872年に建てられたSecond Empire styleの家。Asa M. Cookは独立戦争からの帰還兵であり、ボストンの税関に列車通勤していた。
Durgin House
1872年に建てられたItalianate styleの家。William Durginはボストンのビジネスマンだった。
Roberts House
1911年に建てられたColonial Revival/Craftsman styleの家。
House at 44 Temple Street
1910年頃に建てられたBungalow styleの家。地元紙Reading Chronicleにコラムを書き、キャンディ店を経営していたAnnie Blissが所有していたことでも知られる。
Parker Tavern
1694年、農民で鍛冶屋のAbraham Bryantにより建てられた家で、正面が2階建てで後方が1階建ての様式はSaltbox houseと呼ばれ、New Englandに特徴的なものとされた。のちにEphraim Parkerが18世紀にTavern (宿屋と酒場を兼ねたもの)を運営。彼はReadingの創設者のひとりThomas Parkerの孫であり、Battle of Lexington and Concordにも参加。また英軍将校Archibald Campbellを捕虜としてTavernに迎え入れ、1778年のEthan Allenとの捕虜交換まで滞在させている。
House at 26 Center Avenue
1854-75年の間に建てられたGreek Revival/Gothic Revival/Italianate styleの混ざった家。この辺りは1854年からAmos Cummingsにより開発されたが、道路は未舗装だった。1857年の恐慌で彼の事業は破綻。道路は舗装されないままで、雨天時には泥道となる状態であり、”Mudville”と呼ばれていた。
Stephen Hall House
1855年に建てられたGothic Victorian styleの家。
House at 322 Haven Street
1876-89年の間に建てられたGothic/Italianate styleの家。その頃はHaven Stは貯木場を通るプライベートの道路で、1912年に町道となっている。
Parker House (Haven Street)
1881年に建てられたQueen Anne/Stick styleの家。
Rowhouses at 256–274 Haven Street
1886年に建てられたGreek Revival/Italianate styleの長屋。
Reading Municipal Building
1885年に建てられた市営ビルで、役場、刑務所、消防署が入居していた。1918年、消防署以外は他の場所へ移転し、現在はシニアセンターとして使われている。
Octagon House
1860年にDoctor Horace Wakefieldにより建てられた八角形の家。
Charles Manning House
1850年頃に建てられたGreek Revival styleの家。Charles Manningは長らく町に住んだ木材加工職人で、応接室のデスクを制作していた。
Pierce House
1875-80年にかけて建てられたStick style/Eastlake styleの家。Samuel PierceはPierce Organ Pipe Factoryの所有者であった。
Harnden–Browne House
1831年にSylvester Harndenという人物により建てられたGeorgian-Federal styleの家。1928年にはアイルランド移民のThomas Browneの所有となった。
Parker House (Salem Street)
1792年、Jonas Parkerにより建てられたFederal-styleの家。彼はアメリカ独立戦争において活躍した。
House at 42 Salem Street
1854年以前に建てられたGreek Revival-Italianate styleの家。戸棚職人のS. H. Dinsmoreが長いあいだ住居および作業場として使用していた。
Washington Damon House
1839年に建てられたGreek Revival styleの家。
Joseph Bancroft House
1839年代初頭に建てられたFederal styleの家。地元で有力なBancroft家のJosephが住んでいた。
Rev. Peter Sanborn House
1812年頃に建てられたFederal styleの家。Rev. Peter Sanbornは、Third Parish Churchの牧師で地域のリーダーであった人物。
House at 57 Woburn Street
1889年にHorace G. Wadlinの設計により建てられたQueen Anne styleの家。鉄道会社の社員で町の事務員でもあったAlfred Danforthが住んでいた。
Brande House
1895年に建てられたQueen Anne Victorian/Shingle/Stick styleの家。地元の歯科医で不動産業にも投資していたDr. Mahlon Brandeのものであり、記録が残る最初の住人Fred Sperryはボストンで家具や敷物を売る商人だった。
Carter Mansion
1802年、町で最初に靴製造を始めたDaniel Chuteにより建てられたFederal styleの家。町で蒸気機関による製粉所を所有していたSamuel CarterがChute家に婿入りし、その息子のWilliamにより改装されている。
Woburn Street Historic District
Woburn Stは町で最も古い通りの一つで、1765年の地図に記載がある。19世紀に鉄道が開通し、本格的な住宅開発が始まった。
House at 242 Summer Avenue
1912年に建てられたShingle styleの家。
Francis Brooks House
1880年代に建てられたQueen Anne/Stick styleの家。この土地は地元で有力なPrescott家の農地だったが、1880年代に小区画に分割された。Francis E. Brooksは起業家で様々な事業を行っていたが、「磁気」ヘアブラシを製造するHill Brush Companyがよく知られている。
Charles Wells House
1894年に建てられたQueen Anne Victorian styleの家。Charles WellsはカナダのNew Brunswickにいた鍛冶屋だったが、Readingの女性と結婚して移住してきた。
Eaton–Prescott House
この家の最も古い部分は1757年以前にさかのぼるとされる。現在はGeorgian styleの家。Eaton家により所有されていた。その後は1902年までPrescott家のもとにあり、1907年頃に建築家Willard P. Addenが購入し、1916年まで住んでいる。
Brackett House
1920年に建てられたBungalow styleの家。当初は農場の空き地の穴埋めに建てられたものだったが、この頃から町の人口は、ボストン郊外の通勤エリアとして増加し始めている。
Edwin Bassett House
1850年に建てられたGreek Revival styleの家。Edwin Bassettは靴製造業者で、町で最初にMcKay縫製機と呼ばれる機械を導入し、靴の製造を工業化した人物。
Gilman Coggin House
1847年に建てられたGreek Revival styleの家。Gilman Cogginは地元の靴製造業者であった。
Jabez Weston House
1779年頃に建てられた後期Georgian/初期Federalist styleの家。この地域に初期に移住したWeston一家が所有していた。
Samuel Parker House
1790年代半ばに建てられたGeorgian-Federal styleの家。最初にMITを卒業した女性Carrie Belle Kenneyが住んだことでも知られる。
Wendell Bancroft House
1860年代後半に建てられたGothic Revival styleの家。Wendell Bancroftは地元で著名な実業家であり、貯炭場・貯木場を所有するほか、First National Bank of Readingの創設者のひとりでもあった。
House at 77 Howard Street
1890年代に建てられたQueen Anne Victorian styleの家。この辺りにはスコットランド移民が多く、 “Scotland Hill”と呼ばれていた。
House at 206 West Street
1831-1857年頃に建てられたとされるGreek Revival styleの家。地元の商店経営者で市民の指導者であったJ.B. Leatheと関係していると考えられている。
Ephraim Weston House
19世紀初めに建てられたFederal styleの家。Ephraim Westonは地元の不動産開発業者で、商店経営や靴の製造もおこなっていた。
Samuel Bancroft House
1748年頃に建てられたGeorgian styleの家。Samuel Bancroftは地元市民の指導者だった。のちにEphraim Westonにより買収されている。
Lewis House
1870年代後半、靴販売業者として成功したJohn Lewisにより建てられた。Colonial Revival style。
House at 199 Summer Avenue
1878年、Horace G. Wadlinの設計により、Old Folks Concertsの創設者Robert Kempのために建てられた。Second Empire styleであったが、のちにTudor Revival stylingの要素が加えられた。
Mark Temple House
1753年頃、Jonathan Templeという人物により建てられた。彼の一族はすべて同じ通りに沿って住んでいた。もとはGeorgian styleだったが、1850年代にGreek Revival styleに改装。1863年には不動産業者・実業家のOscar Footeが購入している。
Wisteria Lodge
1850年、Oscar Footeにより建てられた家。彼は不動産業者で、近くの水源から瓶詰した水を販売しようとした事業家でもあった。
Dewey Place
1853年頃、靴製造業者John Mansfieldにより建てられたItalianate styleの家。のちにガラスのランタンの笠の取引をしていたFrancis O. Deweyが住んでいた。
Kemp Place and Barn
1858年にRobert “Father” Kempにより建てられた。彼はOld Folks Concertsという、米国の初期の音楽を用いたミュージカルなどを公演する団体を創設した人物であった。1908年には弁護士で政治家であったCharles P. Howardの所有となっている。母屋はItalianate styleで、馬車置き場も同じ敷地にたっている。