Stonehamの文化遺産

ボストンの北方14kmほどの場所にある人口約23,000人の町。1634年に最初の植民が行われ、当初はCharlestownの一部だった。産業革命時代には靴製造業が集積していた。現在の世帯年収は中央値で$57,000くらい。北側にRedstone Shopping Center、南側にStone Zoo、Spot Pondがある。町のほぼ唯一の公共交通機関はBus132 (Malden Center-Redstone)であり、日曜日は運休。日曜日でも新篠津交通・北新線だけは運行している新篠津村に負けている状況といえる。正確に言えば、WellingtonからのBus99がSpot Pondまで来ているが、市街地からは数キロ離れた森の中が終点である。NRHPはWikipediaのリストに載っている。

Central Square Historic District

Stonehamの中心街。Oddfellows BuildingDow BlockStoneham Public LibraryStoneham FirestationFirst Congregational ChurchFirst Unitarian Churchなどが集結する。

Town Hall (10/07/2023) – 1939年。

First Baptist Church

1870年に組織されたBaptist 派の会衆が、1892年に建設したQueen Anne styleの教会。

461 Main St (10/07/2023)

Old Burying Ground

1726年に設立された墓地。墓碑銘は1728年から1924年にわたっている。

Pleasant and William Sts (09/30/2023)
道路に面して地下墓地への入口がある。(09/30/2023)

First Congregational Church

1840年に建てられたGreek Revival styleの教会。会衆は1729年に組織され、2番目の教会が火事で焼失したのちに建設されたもの。

Main and Church Sts (09/23/2023)

First Unitarian Church

1869年に建てられたGothic Revival styleの教会。会衆は1858年に組織されたが、1995年に解散してしまった。現在はStoneham TVが使用している。

Central and Common Sts (10/14/2023)

Stoneham Firestation

1916年に建てられた消防署。Penn Varneyにより設計され、イタリアルネサンス風の塔を有する。この塔は消火ホースを乾かすために必要だったという。

Central and Emerson Sts (10/07/2023)

Dow Block

1864年に建てられたSecond Empire styleのビル。Charlestownの不動産投資家Moses Dowにより建設された。中心街のランドマークのひとつ。

5 Central St (09/23/2023)

Oddfellows Building

1868年に建てられたSecond Empire styleのビル。中心街のランドマークのひとつ。

426 Main St (09/23/2023)

Stoneham Public Library

1904年に建てられたClassical Revival styleの図書館。Andrew Carnegieの寄付により建設された。1931年にはAnnie Hamilton Brownの財団より寄付を受け、拡張が行われている。

Main and Maple Sts (09/23/2023)

Nobility Hill Historic District

中心街に隣接するエリアであり、19世紀後半から開発が盛んになった。靴工場の所有者であったJohn HillやH. H. Mawhinney、Tidd Tannery皮革製造会社のオーナーC. W. Tiddらが邸宅を建設した。Charles Wood HouseLorenzo D Hawkins HouseSidney A Hill HouseNewton Lamson HouseFranklin B Jenkins Houseがこのエリアに含まれており、他にも同時代の家が多く残る。

歴史地区であることを示す看板 (10/14/2023)
9 Cedar Ave (10/14/2023)
11 Cedar Ave (10/14/2023)
13 Cedar Ave (10/14/2023)
45 Maple St (10/14/2023)
A. W. Rice House (09/23/2023) – 11 Chestnut St。少し区域から外れた場所にも古い家が残っている。

House at 6 S. Marble Street

1810年頃に建てられた労働者の家。Marble Stから分岐する細い砂利道がSouth Marble Stであり、やや奥に進んだ場所にある。

6 S. Marble St (10/14/2023)

House at 114 Marble Street

1850年頃に建てられたGothic Victorian styleの家。

114 Marble St (10/14/2023)

House at 391 William Street

1820年頃に建てられたGreek Revival styleの家。町の西はずれに位置する。

391 William St (10/14/2023)

Williams–Linscott House

この家の最古の部分は1712年頃にさかのぼるといわれた。First Period時代の家。のちに改装が重ねられ、1850年代にはMicah Williamsがここを買い取り、Italianate styleとした。家自体は2004年に取り壊されたが、もとの家にあった一部分が残っているとされる。

357 William St (10/14/2023) – 煙突などは元の家のものなのだろうか。

Micah Williams House

1830年頃に建てられたGreek Revival styleの家。Micah WilliamsはのちにWilliams-Linscott Houseも所有した。

342 William St (10/14/2023) – 市街地からはやや遠い。

Silas Dean House

1840年頃に建てられたGreek Revival styleの家。

8 Pine St (10/14/2023)

E. A. Durgin House

1870年頃に建てられたSecond Empire styleの家。E. A. Durginは地元の靴販売業者だった。

113 Summer St (10/14/2023)

Charles Buck House

1800年頃に建てられたItalianate styleの家。この地は初期の町の中心地であり、集会所や学校があった。Charles Buckは皮革卸売業者だった人物。

68 Pleasant St (10/14/2023)

Charles Gill House

1860年頃に建てられた労働者の家。Second Empire style。Charles Gillは靴職人だった。

76 Pleasant St (10/14/2023)

Boston and Maine Railroad Depot

ここはBoston and Maine Railroadの’Stoneham Station’の駅舎である。1895年の建築。同社はWoburn方面から’Stoneham Branch’を運行しており、その終点であったと思われる。現在は商業施設となっている。

36 Pine St (10/14/2023)

Warren Sweetser House

1842年に建てられたGreek Revival styleの家。1890年代の改装でVictorianとColonial Revival styleの要素が加えられた。Warren Sweetserは乾物業者であり、また長い間、町の郵便局長を務めた。もとはMain Stにあったが、のちの所有者が新しく家を建て直そうとしたため、2000年に町が建物を現在地に移築した。

90 Franklin St (10/07/2023)

Elisha Knight Homestead

1750年頃に建てられた自作農場と家(homestead)。町はずれに残る、この時代の唯一の施設である。

170 Franklin St (10/07/2023) – 市街地からはけっこう遠い。
母屋の建物 (10/07/2023)

David Kenney House

1850年頃に建てられた労働者の家。労働者David Kenneyは1858-89年にかけてここに住んでいた。

67 Summer St (10/07/2023)

Enoch Fuller House

1850年頃に建てられた八角形の家。Enoch Fullerは興行師P. T. Barnumの友人だった。

72 Pine St (10/07/2023)

Benjamin Hibbard Residence

1850年頃に建てられた二軒長屋。住人として唯一名前が残っているBenjamin Hibbardは、荷馬車の御者だった。

5–7 Gerry St (10/07/2023)

South School

1857-8年に建てられた学校。Italianate styleの要素を持つ。当時多くの学校が平屋であったのに対し、ここは2階建てであった。

9–11 Gerry St (10/07/2023)

Colonial Beacon Gas Station

1922年にBeacon Oilによりつくられたガソリンスタンドだったが、2018年にアパート建設のために取り壊されている。現在は、敷地内にプレートが設置されている。

474 Main St (10/07/2023)

「1923年、ボストンのColonial Oil Companyは、Coolidge and Carlson建築事務所の設計により、ここに旗艦店を建設した。銅製の丸屋根はたくさんの小さな柱の上にあり、格子でつくられた光る地球が頂上に乗っていた。
その後、1970年代初頭までColonial Beacon Oil CompanyとEssoにより所有されていた。
1975年までには、ガソリンのポンプ場は閉鎖され、2つのサービス場が改装されて商店となっていた。
1983年、地元住人のFrank Newtonがここを購入し、TomとDiane (Newton) Mayoとともに、夏にはアイスクリーム、ふゆにはクリスマスツリーを提供する「乳業ドーム」として愛された。2018年、ここは取り壊された。
この建物は1984年、「良好に保存された20世紀初期の自動車関連の商業建設」として、National Register of HIstoric Placesに登録された。」

T.U. Lyon House

1850頃に建てられたGreek Revival styleの家。T.U. Lyonはシューカッター(靴の型をとったり修理したりする職人)だった。

9 Warren St (10/07/2023)

Thomas W. Jones House

1878年に建てられたSecond Empire styleの家。Thomas W. JonesはStonehamで最後にメジャーな靴製造工場を創業した人物。

34 Warren St (10/07/2023)

John Jones House

1874年に建てられたItalianate styleの家。最初の所有者であったJohn Jonesは靴職人だった。

1 Winthrop St (10/07/2023)

Samuel Chamberlain House

1864年頃に建てられたItalianate styleの家。Samuel W. Chamberlainは靴製造にかかわる機械の製造業者、発明家であり、この分野では特許も持っていた人物。

3 Winthrop St (10/07/2023)

Clara Buswell House

1875年頃に建てられたItalianate styleの家。Civil Warの後、Main St沿いにこのような家が多く建てられたが、Onslow Gilmore Houseを含め、現在残っているのは少数である。

481 Main St (10/07/2023)

Onslow Gilmore House

1875年頃に建てられたItalianate styleの家。Onslow Gilmoreは地元の実業家で、不動産、保険、銀行などのビジネスに関与していた。

477 Main St (10/07/2023)

House at 107 William Street

1820年代に建てられたGreek Revival styleの家。張り出し部分にもう一つ入口があり、店としても使われていた可能性が指摘されている。

107 William St (09/30/2023)

1850年頃に建てられた靴屋。’ten footer’というのは、バックヤードにつくられる小さな店のことで、10フィート四方のサイズであることからこう呼ばれている。ニューイングランドでは18-19世紀にかけて靴屋としてよく使われた。

36 William St (09/30/2023) – これは博物館で、たぶん実物は敷地内にあるのだと思う。

William Bryant Octagon House

1850年に建てられた八角形の家。同時期には他に2軒の同様の家が建てられている。このころOrson Squire Fowlerにより、八角形の家が盛んに宣伝されていた。

2 Spring St (09/30/2023)

Locke–Baldwin–Kinsley House

1744年頃、Locke家の所有地に建てられたColonial styleの家。19世紀には靴屋として使われていたが、1867年には馬具製造職人のMicah Baldwinの所有となっている。

45 Green St (09/30/2023)

Millard–Souther–Green House

1700年頃に建てられた、Stonehamで最古の家の一つ。家の名前の通り、Millard、Souther、Greenと所有者が変わっている。

218 Green St (09/30/2023)

House at 269 Green Street

1810年頃に建てられたGreek Revival styleの家。

269 Green St (09/30/2023)

Almshouse

1852年、町の貧困者の増加に伴い建てられた家。現在は老人施設となっている。

136 Elm St (09/30/2023)

Blake Daniels Cottage

1860年に建てられたGreek Revival styleの家。Blake Danielsは靴型をつくる職人で、家の張り出し部分で作業していたとされる。

111–113 Elm St (09/30/2023)

George Cowdrey House

1865年頃に建てられたSecond Empire styleの家。George Cowdreyは靴製造業者で、州議員でもあった。

42 High St (09/30/2023)

Walter Keene House

1900年頃に建てられたQueen Anne-Colonial Revival styleの家。Walter Keeneは地元の靴販売業者・銀行家で、この辺りの住宅開発にもあたった。彼の名を冠した通りがある。

28 High St (09/30/2023)

House at 19 Tremont Street

1850年代に建てられた労働者の家。

19 Tremont St (09/30/2023)

Jesse Tay House

1810年頃に建てられたFederal styleの家。Tayは農家であり靴職人でもあった。

51 Elm St (09/30/2023)

James Cogan House

1890年頃に建てられたQueen Anne styleの家。James Coganの父Patrickは、1876年にP. Cogan & Sonという靴製造業を創業し、Stonehamの3大靴製造業者として20世紀まで存続した。James自身も兄弟のBernardとともに企業の所有者となっている。

48 Elm St (09/30/2023)

Caleb Wiley House

1826年頃に建てられたFederal styleの家。Caleb Wileyがこの家を建てた頃は、付近は主に農地であったが、その後急速に住宅開発が進んだ。

125 North St (09/30/2023)

C.H. Brown Cottage

1830年代に建てられた靴工場の労働者の家。所有者のC.H. Brownは皮革工場の経営者であり、自分はChestnut Stにある邸宅に住んでいた。

34 Wright St (09/23/2023)

Padilla Beard House

1850年頃に建てられたGreek Revival styleの家。Padilla BeardはボストンとReadingの間の駅馬車の御者だった。1833年に始まった駅馬車は1859年に馬鉄にかわり、1861年に鉄道に置き換わった。彼はその鉄道の車掌も務めている。

18 Maple St (09/23/2023)

Lorenzo D. Hawkins House

1870年頃に建てられたSecond Empire styleの家。

1 Cedar Ave (09/23/2023)

Franklin B. Jenkins House

1895年頃に建てられたQueen Anne Victorian styleの家。Franklin B. JenkinsはJenkins and Vinton靴製造会社の共同経営者だった。

35 Chestnut St (09/23/2023)

Newton Lamson House

1887年頃に建てられたQueen Anne-Stick styleの家。

33 Chestnut St (09/23/2023)

Charles Wood House

1875年頃に建てられたItalianate styleの家。名前のもととなっているCharles Woodは20世紀初頭までここに住んでいた。

34 Chestnut St (09/23/2023)

Sidney A. Hill House

1895年頃に建てられたQueen Anne styleの家。Sidney A. Hillは靴製造会社の共同経営者だった。

31 Chestnut St (09/23/2023)

R.P. Turnbull House

1865年頃に建てられたItalianate styleの家。R. P. TurnbullはTidd Tannery皮革製造会社の共同経営者だった。

6 Pine St (09/23/2023)

John Steele House

1880-5年に建てられた二軒長屋。当時この辺りの土地を所有していたJohn Steeleにより、同型の家が複数建てられたが。ここだけが現存している。

2–4 Montvale St (09/23/2023)

Bernard Cogan House

1885年頃に建てられたQueen Anne styleの家。Bernard Coganの父Patrickは、1876年にP. Cogan & Sonという靴製造業を創業し、Stonehamの3大靴製造業者として20世紀まで存続した。Bernard自身も兄弟のJamesとともに経営にあたっている。

10 Flint Ave (09/23/2023)

Walter K. Foster House

1870年頃に建てられたItalianate styleの家。Walter Kittredge Fosterは発明家で、鉛筆削り器の工場を所有していた。

57 Central St (09/23/2023)

Amasa Farrier Boardinghouse

1865年頃、町の測量技師Amasa Farrierが建てた。靴工場の労働者の宿舎として使われていた。Italianate style。

280 Main St (09/23/2023)

Amasa Farrier House

1865年頃に建てられたItalianate styleの家。Amasa Farrierは地元の測量技師で景観デザイナーであった。

55 Central St (09/23/2023)

Michael Foley Cottage

1855年頃に建てられた労働者のための家。1870年代まで靴職人Michael Foleyが住んでいた。装飾要素はほとんどない。

14 Emerson St (09/23/2023)

William Griffin Fuller House

1850年頃、地元の開発業者William Griffin Fullerのために建てられたGreek Revival/Italianate styleの家。

32 Franklin St (09/23/2023)

Jonathan Green House

1700-20年頃、イギリスによる植民地形成の最初期(first period)に建てられた家。のちに町の名士Capt. Jonathan Greenが住んだことでも知られる。彼は町を代表して1787年のConstitutional Conventionに参加した。この場所はStonehamでもMelroseに近く、bus132の沿線から歩くには適さない。最寄りのバス停はbus131のものであるが、平日のみの運行。Melrose Highland駅から歩いて20分ほどの場所である。

63 Perkins St (11/23/2023)

John Bottume House

Spot Pondの湖畔に立つItalianate  styleの家。1859年にボストンの商人John Botumeにより、夏の別荘として建てられた。湖畔には他にも富裕層の別荘が数件あったが、現在残っているのはここだけである。Middlesex Fells Reservationの案内所として使われている。

4 Woodland Rd (10/15/2023)

Metropolitan District Commission Pumping House

1901年に建てられたRenaissance Revival styleのポンプ場。Spot PondはMelrose、Malden、Medfordへの給水源となっており、Metropolitan District Commissionによってポンプ場が運営された。現在は広域への給水は行っていない。

Woodland Rd (10/15/2023)