Brooklineを歩く

ボストンの西に接する町で、人口は約63,000人。1638年に入植が始まり、1705年に独立した町となっている。20世紀初めには有色人種の移民や貧民の移住を制限するために3階建てのアパート建設を禁止するなど、差別の歴史があった。2010年の人口構成は、白人73.3%、African American 3.4%、アジア人15.6%、ヒスパニック5.0%となっている。日本人は1.8%で、ボストンエリアの日本人が多く住む。2023年の世帯年収の中央値は$140,631。公共交通機関はGreen LineのB, C, Dを利用できる。CambridgeがCharles River、QuincyがNeponset Riverによりボストンから隔てられているのに対し、西側のBrooklineはボストンから地続きという印象がある。

Brookline Village

町の中心となる商業地区で、D lineのBrookline Village駅の周辺にあたる。

Brookline Village Commercial District

Green Line DのBrookline Village駅に近いエリア、Washington Stに沿っている商業地域を指す。Town Hall, Public Liberaryなど公共施設も集まる。

Brookline Soldiers’ and Sailors’ Monument (1915) – Civil Warに参加した兵士を称えるもの。361 Washington St, 背後にTown Hallが見える。(04/29/2025)
Public Library (361 Washington St) – Georgian Revival style. 1910年。(04/29/2025)
District Court (360 Washington St) – Greek Revival style. 1940-1年。(04/29/2025)
手前のレンガ建てのビル(220 Washington St)は1900年、奥(236 Washington St)は1947年の建築。(04/25/2025)

Saint Paul’s Church, Chapel, and Parish House

1851年に建てられたGothic Revival styleの教会で、Brooklineに現存する最古の宗教施設とされる。教会はRichard Upjohnの設計。1849年にWilliamとAugustus Aspinwallにより会衆が組織され、後者は教会の土地を寄付している。

15, 27 Saint Paul St, 104 Aspinwall Ave (04/29/2025) – メインの教会。
Parish House (04/29/2025) – Julius A. Schweinfurthの設計。1895年に建てられた。

Saint Paul’s Rectory

1886年にPeabody and Stearnsの設計により建てられた牧師館。Saint Paul’s Churchに付属する施設。

130 Aspinwall Ave (04/29/2025) – 教会本体からは少し離れている。

The Dutch House

もともとは1893 World’s Fair in Chicago (シカゴ万国博覧会)でオランダの展示館として建てられ、”Dutch Cocoa House”と呼ばれた。Dutch High Renaissance styling。オランダにあるFraneker City Hallをまねた設計。博覧会終了後、BrooklineのCharles Brooks Appletonという人物が買い取り移築。建物の面する通りはNetherland Rdと名付けられた。現在はマルチユニットの住居として使用されている。

20 Netherlands Rd (04/29/2025)

Linden Square

1844年にできた広場。このエリアは長い間Davis家が所有していたが、実業家・ボストン市長であったThomas Aspinwall Davisが住宅開発を行い、Alexander Wadsworthにより景観がデザインされた。周辺のLinden StやLinden Plには19世紀の家が多く残る。

30-40 Linden Pl (04/25/2025)

Saint Mary of the Assumption Church, Rectory, School and Convent

1880-96にかけて建てられた教会と付属建築物。教会はGothic Revival styleである。Brookline最初のカトリック教会。アイルランド系移民の増加に伴い建てられた。

3 Linde Pl (04/25/2025) – 教会はGothic Revival style
教会と修道院、司祭館 (04/25/2025)
67 Harvard St (04/25/2025) – 付属学校

Linden Park

1843年にできた公園。Linden Squareと同様、実業家Thomas Aspinwall Davisの所有地を開発する際につくられたもの。

Linden Pl/Linden St (04/25/2025)

House at 38–40 Webster Place

1855-6頃に建てられたGreek Revival-Italianate stylingの家。現在はBrookline Community Foundationが入居している。

38–40 Webster Pl (04/25/2025)

Building at 30–34 Station Street

1893年に完成したColonial RevivalおよびGeorgian Revival styleの4階建てビルで、Bradlee, Winslow & Wetherellの設計。1階は商業用で2階以上が住居用となっている。1974年からは1階にPuppet Showplaceが入居している。

30–34 Station St (04/25/2025)

Pill Hill

1844年にBrooklineに加わったエリア。Broolline Villageの南側に接する。

Hotel Adelaide

1875年に建てられたアパートメントで、duplex-style (1世帯で2つのフロアを占有する)の初期の例。不動産業者Eben Wrightが所有していた。

13–21 High St (04/29/2025)

Hotel Kempsford

1875年に建てられたVictorian Gothic styleのアパートメントで、Hotel Adelaideと同様、duplex-style (1世帯で2つのフロアを占有する)であり、Eben Wrightが所有していた。

72 Walnut St (04/29/2025)

Pill Hill Historic District

19世紀半ば、アッパーミドルクラスのために開発された住宅街で、医者が多く住んだことで知られる。ボストンの著名な建築家がさまざまな家を設計した。

Acron Rd (04/29/2025)
Philbrick Sq (04/29/2025)

Emerson Garden

Brookline Villageの西側、Emerson Gardenに近いエリア。

White Place Historic District

1835-1905年に建てられた36軒の家からなる。

White Pl (04/29/2025) – 曲がりくねった道がWhite Pl.
White Pl (04/29/2025) – 狭い場所に家が建て込んでいる。

Coolidge Corner

Brookline Villageの北側、Green Line CのCoolidge Corner駅を中心とするエリア。もともとストリートカー(路面電車)路線に沿って発展してきた地域である。また、ユダヤ人が多く住むことでも知られる。

St. Mark’s Methodist Church

1892年に建てられたRomanesque styleの教会。Nova Scotiaの砂岩、Indianaの石灰岩などが使用されている。

1767 Milestones

1767年のマサチューセッツ植民地の指示により、Upper Boston Post RoadのボストンからSpringfieldまで里程標がたてられ、現在129のマイルストーンが残存している。Coolidge CornerのUnited Parish in Brooklineの敷地に1つ残っている。

210 Harvard St (05/01/2025) – ボストンまで5マイル。教会は1873年の建築でHigh Victorian Gothic style。

Second Unitarian Church

1916年に建てられたColonial RevivalおよびGeorgian Revival styleの教会。Edwin J. Lewis Jr.の設計。1944年にReform Jewish Temple Sinaiが買い取っている。

11 Charles St (05/01/2025)

Arcade Building

1926年に建てられた商業ビル。内部は多数のアーケードで区切られ、それぞれに店が入っている。

314–320A Harvard St (05/01/2025)

Edward Devotion House

1745年頃に建てられた家で、Brooklineでは数少ない18世紀の建物。周囲をFlorida Ruffin Ridley Schoolに囲まれている。現在はBrookline Historical Societyにより博物館として使用されている。

347 Harvard St (05/01/2025)

John Fitzgerald Kennedy National Historic Site

John F. Kennedyの生家。1909年の建築で、1914年にJoseph Patrick Kennedy Sr.が購入、John、Rosemary、Kathleenが2階の寝室で生まれた。1920年、一家はより大きな家に引っ越している。

83 Beals St (05/01/2025)

Graffam Development Historic District

Peter Graffamによって購入された土地に開発された住宅地で、1894-1907年に建てられた家が多く残る。

Abbottsford Rd (05/01/2025)

Harvard Avenue

この通りはCoolidge Cornerの南側、Harvard Stから西へ伸びている。

Houses at 76–96 Harvard Avenue

1903年に建てられた、Brooklineでは初期の長屋式の住居。Colonial Revival style。

76–96 Harvard Ave (05/01/2025)

North Brookline

Brook Line Villageの北側に広がる地域。

Richmond Court

1898年に建てられたアパートメントで、イングランドの荘園邸宅に似ている。Ralph Adams Cram の設計。

1209–1217 Beacon St (05/01/2025)

Beaconsfield

Green Line DのBeaconsfield駅を中心とするエリア。

Beaconsfield Terraces Historic District

1889-92年に建てられたコンドミニアムが多く残る。Fehmer & Pageの設計により、Eugene Knappという人物の主導で建設された。彼はイギリスで同様のコンドミニアムが成功しているのを見て、このプロジェクトを開始したのである。

11-25 Garrison Rd (05/08/2025)
33-43 Garrison Rd (05/08/2025)
44 Garrison Rd (05/08/2025)
55 Garrison Rd (05/08/2025)

Cleveland Circle

Green Line Cの終点、Cleveland Circle駅を中心とするエリア。隣町Newtonに接している。

Strathmore Road Historic District

1904-8年にかけて建てられた6軒のレンガ造りのアパートメント群。このエリアはストリートカーが開通した1880年代から開発が始まり、Charles NewhallとGeorge Johnstonが事業を手掛けた。

Strathmore Rd (05/08/2025) – 両側にアパートメント群が立ち並ぶ。
1 Clinton Path (05/08/2025)
40 Strathmore Rd (05/08/2025)