美唄市の市民バスは東線と西線に大きく分かれ、前者はフラワー観光バス、後者は美唄自動車学校(美自校)によって運行されている。さらに美自校は独自に南美唄線を走らせている。
この西線について、美唄市のサイトでは10路線もの「スクールバス混乗便」が設定されており、路線図まで掲載されている。学校が長期休校期間中は運休し、代わりに上美唄線と茶志内・中村・沼の内線を運行するという。
これらの「スクールバス混乗便」は市中心部へ向かうのが朝の1便、帰りは2便というのが基本形だが、これらの路線のためのバス停は設置されていない。生徒さんなど決まった人しか乗らないので不要なのだろう。逆に季節路線である上美唄線と茶志内・中村・沼の内線にはバス停が置かれているから面白い。このため、「スクールバス混乗便」のうち、この2路線および常設の進徳拓北線とオーバーラップする区間については、これらの路線の停留所がみられる。「スクールバス混乗便」も使用するのだろうが、そのために置かれているわけではない。バス停を見たいだけなら歩くものではないが、3つの路線を歩いてみた。
「茶志内線」
茶志内より滝川・奈井江方向に寄った国道12号線上の「西3線入口」という場所から南下し、農業地帯をまわって茶志内駅を経て美唄駅に至る。
帰り便の終点は「西3線入口」ではなく「3線5号」。国道からは2km以上奥に入った場所である。
上の写真には「3線5号」に来た最終便のバスが帰っていくのがうつっているが、降りた人はいなかった。
「日東線」
茶志内に近い国道12号線上の「兵村北」(おそらく中央バス・滝川美唄線の「兵村北」)を出て奈井江・滝川方向へ進み日東町「栄町」へ。そこからふたたび美唄方向へ戻っていく。地図にある「7線」「6線」「兵村」は滝川美唄線、「栄町」は市の季節路線「茶志内・中村・沼の内線」の「日東」であろうと思われる。
「峰延線」
この線にはなんと峰延線2、峰延線3、峰延線4と3路線が設定されている。2と4を歩いてみた。地図では近距離に見えても、実際はキロ単位での歩行となる。
「専大バス停」というのは国道沿いに位置するが、専大のあった場所は1km以上山側である。専修大学北海道短期大学は1968年に開校したが2011年度に学生募集を停止、2017年に廃止された。