ボストンの北方約26kmにある人口25,000人ほどの町。最初の入植者は1630年代にイングランドから到着している。1644年にイングランドの同名の町から名前をとって設立。19世紀に分離するまでは現在のWakefieldとNorth Readingの領域も含んでいた。世帯年収は中央値で$154,000(2022)くらい。人口の92.4%が白人。公共交通機関としてはMBTAのHaverhill LineとBus137がある。NRHPはWikipediaのリストに載っているが、何件かはすでに壊され、新しい建物に置き換わっている。
Common Historic District
Reading Commonを中心とする歴史地区で、Old South United Methodist教会のようなランドマークの他に、19世紀の住宅が残るエリアである。
Masonic Block
1894年に建てられたRenaissance Revival stylingのビルで、3階がフリーメイソン支部として使われた。建てたのはReading Masonic Temple Corporationで、地元の実業家からなる会社だった。
Reading中心街の動画。
Walnut Street School
1854年に建てられた町で最古の公共建築の一つ。2つの教室があった。1944年まで学校として使われた後、1962年年から地元の演劇団体Quannapowitt Playersの施設となっている。
Samuel Foster House
1709年、農家で製粉もしていたSamuel Fosterが建てた家。1769年、独立戦争にも参加したEbenezer Emersonがこの家を購入。1912年にMeadow Brookゴルフクラブが取得し、グラウンドキーパーの居住用として1923年から1980年代まで使用された。1998年、もはやゴルフクラブにとって不要となった建物は、破壊をまぬがれて現在地へ移設されている。
Jerry Nichols Tavern
1785年、独立戦争を戦ったJeremiah Nicholsにより建てられた。1810-13年に拡張され、1830年にはtavernおよび駅馬車の停車場となっていた。1824年、Peter Sanborn牧師が購入し、一族は1940年代までここを保有していた。
Pearl Street School
1939年、ニューディール政策にの一環として行われたPublic Works Administrationにより建設された学校。Colonial Revival, Classical Revival, およびArt Deco styleの折衷といわれる。1989年まで小学校として使われたが、現在はケア付き住宅となっている。
Old Hose House
1902年に建てられた Colonial Revivalの建物で、消防ポンプ車を収納していた。1930年、町が新たに消防署を整備したため、建物は地元の劇場となり、1972年からはリハーサル会場として使用されている。
George Batchelder House
1825年に建てられたFederal styleの家。地元の名家Batchelder家により保有され、George BatchelderはNathaniel Batchelder Houseで育った。
Pratt House
1809年に建てられたGeorgian/Federal styleの家。Pratt家により所有され、Joseph Prattは町で初めて縫製機械を用いた靴製造業者として知られる。
Daniel Nichols Homestead
1740年代初頭に建てられたGeorgian stylingの家。New Englandに典型的なSaltbox house(屋根が非対称)の形となっている。
Haverhill Street Milestone
1800年に建てられた里程標。”B / 12 / M”と記され、ボストンからの距離を示している。
Boston and Maine Railroad Depot
コミューターレールのHaverhill Lineの駅。もとはBoston and Maine Railroadの駅として1845年に開業、1870年に2代目駅舎となっている。詳細はReading Stationを参照。
Stillman Parker House
1850年代に建てられたFederal/Greek Revival stylingの家。Stillman Parkerは地元の靴製造業者で、町の行政委員会(board of selectmen)のメンバーでもあった。
Benjamin Beard House
1850年代初頭に建てられたGreek Revival styleの家。Benjamin Beardは町で最初の宝石屋で、1847年に店を開き、息子のWilliamが跡を継いでいる。
Reading Municipal Light and Power Station
1894年に建てられたRomanesque styleの市営発電所。1925年以降は変電所となり、現在は市の事務所が入居している。
Highland School
1896-7年にかけてHorace G. Wadlinの設計により建てられたRenaissance Revival styleの学校。1981年まで小中学校として使用され、その後は町の公共図書館となった。
Parker Tavern
1694年、農民で鍛冶屋のAbraham Bryantにより建てられた家で、正面が2階建てで後方が1階建ての様式はSaltbox houseと呼ばれ、New Englandに特徴的なものとされた。のちにEphraim Parkerが18世紀にTavern (宿屋と酒場を兼ねたもの)を運営。彼はReadingの創設者のひとりThomas Parkerの孫であり、Battle of Lexington and Concordにも参加。また英軍将校Archibald Campbellを捕虜としてTavernに迎え入れ、1778年のEthan Allenとの捕虜交換まで滞在させている。
House at 322 Haven Street
1876-89年の間に建てられたGothic/Italianate styleの家。その頃はHaven Stは貯木場を通るプライベートの道路で、1912年に町道となっている。
Rowhouses at 256–274 Haven Street
1886年に建てられたGreek Revival/Italianate styleの長屋。
Reading Municipal Building
1885年に建てられた市営ビルで、役場、刑務所、消防署が入居していた。1918年、消防署以外は他の場所へ移転し、現在はシニアセンターとして使われている。
Carter Mansion
1802年、町で最初に靴製造を始めたDaniel Chuteにより建てられたFederal styleの家。町で蒸気機関による製粉所を所有していたSamuel CarterがChute家に婿入りし、その息子のWilliamにより改装されている。