ボストンの北方14kmほどの場所にある人口約23,000人の町。1634年に最初の植民が行われ、当初はCharlestownの一部だった。産業革命時代には靴製造業が集積していた。現在の世帯年収は中央値で$112,000くらい。北側にRedstone Shopping Center、南側にStone Zoo、Spot Pondがある。町のほぼ唯一の公共交通機関はBus132 (Malden Center-Redstone)であり、日曜日は運休。日曜日でも新篠津交通・北新線だけは運行している新篠津村に負けている状況といえる。正確に言えば、WellingtonからのBus99がSpot Pondまで来ているが、市街地からは数キロ離れた森の中が終点である。NRHPはWikipediaのリストに載っている。
Central Square Historic District
Stonehamの中心街。Oddfellows Building、Dow Block、Stoneham Public Library、Stoneham Firestation、First Congregational Church、First Unitarian Churchなどが集結する。
First Baptist Church
1870年に組織されたBaptist 派の会衆が、1892年に建設したQueen Anne styleの教会。
Old Burying Ground
1726年に設立された墓地。墓碑銘は1728年から1924年にわたっている。
First Congregational Church
1840年に建てられたGreek Revival styleの教会。会衆は1729年に組織され、2番目の教会が火事で焼失したのちに建設されたもの。
First Unitarian Church
1869年に建てられたGothic Revival styleの教会。会衆は1858年に組織されたが、1995年に解散してしまった。現在はStoneham TVが使用している。
Stoneham Firestation
1916年に建てられた消防署。Penn Varneyにより設計され、イタリアルネサンス風の塔を有する。この塔は消火ホースを乾かすために必要だったという。
Dow Block
1864年に建てられたSecond Empire styleのビル。Charlestownの不動産投資家Moses Dowにより建設された。中心街のランドマークのひとつ。
Oddfellows Building
1868年に建てられたSecond Empire styleのビル。中心街のランドマークのひとつ。
Stoneham Public Library
1904年に建てられたClassical Revival styleの図書館。Andrew Carnegieの寄付により建設された。1931年にはAnnie Hamilton Brownの財団より寄付を受け、拡張が行われている。
Boston and Maine Railroad Depot
ここはBoston and Maine Railroadの’Stoneham Station’の駅舎である。1895年の建築。同社はWoburn方面から’Stoneham Branch’を運行しており、その終点であったと思われる。現在は商業施設となっている。
Elisha Knight Homestead
1750年頃に建てられた自作農場と家(homestead)。町はずれに残る、この時代の唯一の施設である。
South School
1857-8年に建てられた学校。Italianate styleの要素を持つ。当時多くの学校が平屋であったのに対し、ここは2階建てであった。
Colonial Beacon Gas Station
1922年にBeacon Oilによりつくられたガソリンスタンドだったが、2018年にアパート建設のために取り壊されている。現在は、敷地内にプレートが設置されている。
「1923年、ボストンのColonial Oil Companyは、Coolidge and Carlson建築事務所の設計により、ここに旗艦店を建設した。銅製の丸屋根はたくさんの小さな柱の上にあり、格子でつくられた光る地球が頂上に乗っていた。
その後、1970年代初頭までColonial Beacon Oil CompanyとEssoにより所有されていた。
1975年までには、ガソリンのポンプ場は閉鎖され、2つのサービス場が改装されて商店となっていた。
1983年、地元住人のFrank Newtonがここを購入し、TomとDiane (Newton) Mayoとともに、夏にはアイスクリーム、ふゆにはクリスマスツリーを提供する「乳業ドーム」として愛された。2018年、ここは取り壊された。
この建物は1984年、「良好に保存された20世紀初期の自動車関連の商業建設」として、National Register of HIstoric Placesに登録された。」
Shoe Shop–Doucette Ten Footer
1850年頃に建てられた靴屋。’ten footer’というのは、バックヤードにつくられる小さな店のことで、10フィート四方のサイズであることからこう呼ばれている。ニューイングランドでは18-19世紀にかけて靴屋としてよく使われた。
Millard–Souther–Green House
1700年頃に建てられた、Stonehamで最古の家の一つ。家の名前の通り、Millard、Souther、Greenと所有者が変わっている。
Almshouse
1852年、町の貧困者の増加に伴い建てられた家。現在は老人施設となっている。
C.H. Brown Cottage
1830年代に建てられた靴工場の労働者の家。所有者のC.H. Brownは皮革工場の経営者であり、自分はChestnut Stにある邸宅に住んでいた。
Charles Wood House
1875年頃に建てられたItalianate styleの家。名前のもととなっているCharles Woodは20世紀初頭までここに住んでいた。
Amasa Farrier Boardinghouse
1865年頃、町の測量技師Amasa Farrierが建てた。靴工場の労働者の宿舎として使われていた。Italianate style。
Jonathan Green House
1700-20年頃、イギリスによる植民地形成の最初期(first period)に建てられた家。のちに町の名士Capt. Jonathan Greenが住んだことでも知られる。彼は町を代表して1787年のConstitutional Conventionに参加した。この場所はStonehamでもMelroseに近く、bus132の沿線から歩くには適さない。最寄りのバス停はbus131のものであるが、平日のみの運行。Melrose Highland駅から歩いて20分ほどの場所である。
Metropolitan District Commission Pumping House
1901年に建てられたRenaissance Revival styleのポンプ場。Spot PondはMelrose、Malden、Medfordへの給水源となっており、Metropolitan District Commissionによってポンプ場が運営された。現在は広域への給水は行っていない。
John Bottume House
Spot Pondの湖畔に立つItalianate styleの家。1859年にボストンの商人John Botumeにより、夏の別荘として建てられた。湖畔には他にも富裕層の別荘が数件あったが、現在残っているのはここだけである。Middlesex Fells Reservationの案内所として使われている。