「山形」(美唄)

美唄の端、大富から美唄市民バス西線 上美唄線を進んでいくと、「山形」という集落に出会う。文字通り、山形県からの入植により開拓された地である。記念碑が建っていて、往時の苦労をしのばせる。

06/09/2023

「山形団体開拓記念碑文
吾等が祖先二十一戸、明治二十七年山形県より団体移住してはや一世紀困苦欠乏の歴史を惟うに昔日の感あり
この間幾多の先人を黄泉に送るも艱難辛苦の日々を思うとき感謝と追悼の誠を捧ぐるものなり。風水害に見舞われつつも泥炭地の改良研究に腐心。さらには客土運搬と苦節幾星霜衆望の美田地にあまねくして未来にはばたく夢を育む。山形団体はこの美しき唄の町に輝かしき開拓の歴史を残し、その名の永久に語りつがれんことを信ず。茲に労苦を共にせし在住者の名を刻み開拓の記念碑とするものなり」

 山形県からの移住に関しては「北海道移民にみる連鎖移住の構造 -美唄市山形地区を例に-」という論文が公開されている。