Wakefieldを歩く

ボストンの北方約15kmに位置する人口27,000人ほどの町。1638年に入植者が入り、当初はLynnの一部だったが、1644年にReadingに加わった。1812年にSouth Readingとして独立した町となり、1868年にWakefieldと改称。Lake QuannapowittとCrystal Lakeという二つの大きな湖を擁する。世帯年収は2022年の中央値で$125,000くらい。2010年の時点で住民の94.5%が白人となっている。公共交通機関としては、MBTAのHaverhill LineBus137がある。NRHPはWikipediaのリストに載っている。

Common District

Wakefieldの中心地区。。

Wakefield Common (10/09/2023) – Civil Warの記念碑
Wakefield Common (10/09/2023) – 米西戦争(1898)の記念像。
Wakefield Common (10/09/2023) – WWIの記念プレート。その後ろにはベトナム戦争の記念プレート。
First Congregational Church (11/11/2023) – 1 Church St、1892年頃。
最初の墓地 (11/11/2023) – First Congregational Churchの隣にある。
First Universalist Church (11/19/2023) – 326 Main St、1839年。
Lucius Beebe Memorial Library (11/19/2023) – 1923年。

Central Districtの動画。

United States Post Office–Wakefield Main

1936年に建てられたClassical Revival styleの郵便局。不況時代における連邦政府の経済政策として建築されたもの。ちなみにWakefieldで最初の郵便局は1860年に創設されたが、それは局長David Norcrossの個人宅であった。

321 Main St (11/19/2023)

Daniel Sweetser House

1795年頃に建てられたFederal styleの家。Daniel Sweetserという人物が最初に住んでいた。町で最初の郵便配達夫James Mansfieldが住んでいたことも知られる。

458 Lowell St (11/19/2023)

Center Depot

1870年代初めに建てられた駅舎。この駅はBoston and Maine Railroad(現在のHaverhill Line)ではなく、現在は廃止されたNewburyport LineとSouth Reading Branchにより使用されていた。

57 Water St (11/19/2023)

以下、Ronald Dale Karr著「The Raild Lines of Southern New England (Second Edition)」(Branch Line Press, 2017)より改変。

Newburyport Line
South Reading Branch

Wakefield Upper Depot

Wakefield駅舎として1889年に建てられた。現在のWakefield駅構内にある。詳細は「MBTAの旅」のWakefield Stationを参照。

27–29 Tuttle St (11/11/2023) – Tuttle St側から見たもの。

St Joseph School

1924年頃に建てられたカトリックの学校。Neo-Gothic Revival style。

15 Gould St (11/11/2023)

H.M. Warren School

1895-7年頃に建てられたRenaissance Revival styleの学校。校名はCivil Warで戦死したWakefield出身のHorace M. Warren少佐にちなんでつけられた。

30 Converse St (11/11/2023)

Beacon Street Tomb

Quannapowitt湖のそばにある Lakeside Cemeteryの棺置き場。1858年頃に建てられ、Greek Revival styleである。冬期間は氷結のため埋葬ができず、ここに棺を置いておいたものである。

Beacon St (11/11/2023)

Lakeside Cemetery Chapel

1913年、Lakeside Cemetery内に建てられたNeo-Gothic styleの教会。

501 North Ave (11/11/2023)

Temple Israel Cemetery

1859年に開設されたユダヤ教徒の墓地。Quannapowitt湖のそば、Beacon Stを挟んでLakeside Cemeteryの向かいにある。ラビで作家のJoshua L. Liebmanの埋葬地としても知られる。

492 North Ave (11/11/2023)

South Reading Academy

1828-9年にFirst Baptist Churchのために建てられた。当初は今とは別の場所にあり、宗教学校、公立高校として使われたが、1871年に現在地に移設。Grand Army of the Republicの支部、Methodist churchの会衆の集会所、Fraternal Order of Eaglesの支部などとして使われてきた。現在は商用とされている。

7 Foster St (11/04/2023)

Flanley’s Block

1895年頃に建てられたItalianate styleのビル。John Flanleyは地元出身の家具商人で、1866年にGammers and Trow社に入り、最終的に事業を継承した。1918年に建物はIndependent Order of Odd Fellowsの支部のために改装された。

349–353 Main St (11/04/2023)

Wakefield Trust Company

1924年に建てられたClassical Revival styleのビル。Wakefield Trust Companyは1854年にSouth Reading Bankにより設立され、再編と吸収合併を繰り返しながら事業を続け、このビルが建った時にはWakefield National Bankという名前になっていた。

371 Main St (11/04/2023)

Massachusetts State Armory

1913年に建てられたClassical Revival styleの武器庫。町の軍事史は古く、1644年には民兵部隊が組織され、1812年にWashington Rifle Greens、1850年にDr S.O. RichardsonがRichardson Light Guardを組織しCivil Warに参加している。町の最初の武器庫は1873年に建てられ、二代目は1894年、これが1911年に火事で焼失すると2年後に州がこれを再建した。現在はコミュニティセンターとして使われている。

Main/Armory Sts (11/04/2023)

Greenwood Union Church

1884年に建てられたQueen Anne styleの教会。その後、数度の拡張を繰り返して現在に至っている。

Main and Oak Sts (11/04/2023) – ここがオリジナルの部分とされる。隣に20世紀に建てられた尖塔がある。

House at 19–21 Salem Street

1765-95年頃にかけて建てられたGeorgian/Federal stylingの家。もとは独立した2軒の家だったが、1795年頃に双方を所有していたJoseph Gouldにより一体化された。

19–21 Salem St (10/28/2023)

House at 38 Salem Street

1810年頃に建てられたとされる後期Federal styleの家。

38 Salem St (10/28/2023)

House at 9 White Avenue

1903年頃に建てられたQueen Anne/Colonial Revival styleの家。この辺りの土地は、義父のJohn Whiteとともに靴製造業で成功したJohn Abornのもので、1860-70年代から住宅開発が進んだ。White AveはJohn Whiteにちなんで名付けられたもの。

9 White Ave (10/28/2023)

William Stimpson House

1795年以前に建てられたFederal stylingの家で、地元の医師の息子William Stimpsonのものと考えられている。

22 Prospect St (10/22/2023)

West Ward School

1847年に建てられたGreek Revival styleの学校。1994年まで学校として使われていた。現在はWakefield歴史協会が管理し、博物館となっている。

39 Prospect St (10/22/2023)

House at 95 Chestnut Street

1849年、Joshua Whittemoreのために建てられたGreek Revival styleの家。彼は1862年に松葉杖を発明した。

95 Chestnut St (10/22/2023)

Elizabeth Boit House

1911年、英国風庭園のコテージを模してHarland Perkinsにより設計された邸宅。オーナーのElizabeth BoitはHarvard Knitting Millsという繊維事業(女性用下着製造)の共同創業者であり、1897年からこの町に事業を移転した。ちなみに2021年に売りに出された際には、$2,750,000で売却されている。彼女はHouse at 88 Prospect StreetHouse at 90 Prospect Streetも建てているが、すべてHarland Perkinsの設計で、英国風庭園のコテージのスタイルであった。

127 Chestnut St (10/22/2023)

House at 88 Prospect Street

Elizabeth Boitが建てた3件の邸宅のひとつ。1913年建築。

88 Prospect St (10/22/2023)

House at 90 Prospect Street

Elizabeth Boitが建てた3件の邸宅のひとつ。1913年建築。

90 Prospect St (10/22/2023) – 隣の88 Prospect Stと外観がよく似ている。

Item Building

1912年に建てられたレンガ造りのビル。1895年に創刊したThe Wakefield Daily Itemの本社が入居している。ニューイングランドでは初めて自社で印刷設備を有した新聞社である。

26 Albion St (10/09/2023)