ボストンの北方約15kmに位置する人口27,000人ほどの町。1638年に入植者が入り、当初はLynnの一部だったが、1644年にReadingに加わった。1812年にSouth Readingとして独立した町となり、1868年にWakefieldと改称。Lake QuannapowittとCrystal Lakeという二つの大きな湖を擁する。世帯年収は2022年の中央値で$125,000くらい。2010年の時点で住民の94.5%が白人となっている。公共交通機関としては、MBTAのHaverhill LineとBus137がある。NRHPはWikipediaのリストに載っている。
Common District
Wakefieldの中心地区。。
Central Districtの動画。
United States Post Office–Wakefield Main
1936年に建てられたClassical Revival styleの郵便局。不況時代における連邦政府の経済政策として建築されたもの。ちなみにWakefieldで最初の郵便局は1860年に創設されたが、それは局長David Norcrossの個人宅であった。
Daniel Sweetser House
1795年頃に建てられたFederal styleの家。Daniel Sweetserという人物が最初に住んでいた。町で最初の郵便配達夫James Mansfieldが住んでいたことも知られる。
Center Depot
1870年代初めに建てられた駅舎。この駅はBoston and Maine Railroad(現在のHaverhill Line)ではなく、現在は廃止されたNewburyport LineとSouth Reading Branchにより使用されていた。
以下、Ronald Dale Karr著「The Raild Lines of Southern New England (Second Edition)」(Branch Line Press, 2017)より改変。
Wakefield Upper Depot
Wakefield駅舎として1889年に建てられた。現在のWakefield駅構内にある。詳細は「MBTAの旅」のWakefield Stationを参照。
St Joseph School
1924年頃に建てられたカトリックの学校。Neo-Gothic Revival style。
H.M. Warren School
1895-7年頃に建てられたRenaissance Revival styleの学校。校名はCivil Warで戦死したWakefield出身のHorace M. Warren少佐にちなんでつけられた。
Beacon Street Tomb
Quannapowitt湖のそばにある Lakeside Cemeteryの棺置き場。1858年頃に建てられ、Greek Revival styleである。冬期間は氷結のため埋葬ができず、ここに棺を置いておいたものである。
Lakeside Cemetery Chapel
1913年、Lakeside Cemetery内に建てられたNeo-Gothic styleの教会。
Temple Israel Cemetery
1859年に開設されたユダヤ教徒の墓地。Quannapowitt湖のそば、Beacon Stを挟んでLakeside Cemeteryの向かいにある。ラビで作家のJoshua L. Liebmanの埋葬地としても知られる。
South Reading Academy
1828-9年にFirst Baptist Churchのために建てられた。当初は今とは別の場所にあり、宗教学校、公立高校として使われたが、1871年に現在地に移設。Grand Army of the Republicの支部、Methodist churchの会衆の集会所、Fraternal Order of Eaglesの支部などとして使われてきた。現在は商用とされている。
Flanley’s Block
1895年頃に建てられたItalianate styleのビル。John Flanleyは地元出身の家具商人で、1866年にGammers and Trow社に入り、最終的に事業を継承した。1918年に建物はIndependent Order of Odd Fellowsの支部のために改装された。
Wakefield Trust Company
1924年に建てられたClassical Revival styleのビル。Wakefield Trust Companyは1854年にSouth Reading Bankにより設立され、再編と吸収合併を繰り返しながら事業を続け、このビルが建った時にはWakefield National Bankという名前になっていた。
Massachusetts State Armory
1913年に建てられたClassical Revival styleの武器庫。町の軍事史は古く、1644年には民兵部隊が組織され、1812年にWashington Rifle Greens、1850年にDr S.O. RichardsonがRichardson Light Guardを組織しCivil Warに参加している。町の最初の武器庫は1873年に建てられ、二代目は1894年、これが1911年に火事で焼失すると2年後に州がこれを再建した。現在はコミュニティセンターとして使われている。
Greenwood Union Church
1884年に建てられたQueen Anne styleの教会。その後、数度の拡張を繰り返して現在に至っている。
House at 19–21 Salem Street
1765-95年頃にかけて建てられたGeorgian/Federal stylingの家。もとは独立した2軒の家だったが、1795年頃に双方を所有していたJoseph Gouldにより一体化された。
House at 38 Salem Street
1810年頃に建てられたとされる後期Federal styleの家。
House at 9 White Avenue
1903年頃に建てられたQueen Anne/Colonial Revival styleの家。この辺りの土地は、義父のJohn Whiteとともに靴製造業で成功したJohn Abornのもので、1860-70年代から住宅開発が進んだ。White AveはJohn Whiteにちなんで名付けられたもの。
William Stimpson House
1795年以前に建てられたFederal stylingの家で、地元の医師の息子William Stimpsonのものと考えられている。
West Ward School
1847年に建てられたGreek Revival styleの学校。1994年まで学校として使われていた。現在はWakefield歴史協会が管理し、博物館となっている。
House at 95 Chestnut Street
1849年、Joshua Whittemoreのために建てられたGreek Revival styleの家。彼は1862年に松葉杖を発明した。
Elizabeth Boit House
1911年、英国風庭園のコテージを模してHarland Perkinsにより設計された邸宅。オーナーのElizabeth BoitはHarvard Knitting Millsという繊維事業(女性用下着製造)の共同創業者であり、1897年からこの町に事業を移転した。ちなみに2021年に売りに出された際には、$2,750,000で売却されている。彼女はHouse at 88 Prospect StreetとHouse at 90 Prospect Streetも建てているが、すべてHarland Perkinsの設計で、英国風庭園のコテージのスタイルであった。
House at 88 Prospect Street
Elizabeth Boitが建てた3件の邸宅のひとつ。1913年建築。
House at 90 Prospect Street
Elizabeth Boitが建てた3件の邸宅のひとつ。1913年建築。
Item Building
1912年に建てられたレンガ造りのビル。1895年に創刊したThe Wakefield Daily Itemの本社が入居している。ニューイングランドでは初めて自社で印刷設備を有した新聞社である。