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Weymouth

Needham

Wellesley

Malden

Woburn

Weymouth

ボストンの南約20kmに位置する人口57,000人ほどの市。Plymouthについでマサチューセッツでは2番目に早く植民が始まった(1622年)。名前の由来については、イングランドの同名の町であるという説と探検家George Weymouthからとられているという説がある。2022年の世帯年収の中央値は$95,879という。西側のWeymouth Landing、東側のEast Weymouthにはコミューターレール・Greenbush Lineの駅があり、バス路線としてはQuincy Centerへ向かう222と225が利用できる。南側のSouth WeymouthにはKingston Lineが通る。海に面するNorth Weymouthは、鉄道のある南側からアプローチするにはやや不便だが、Quincy CenterとHinghamの街を結ぶBus 220が通っている。NRHPはWikipediaのリストに載っている。

East Weymouthにあるマイルストーン。(08/04/2024)

Sea Street Historic District

North Weymouth地区の300年の歴史が集約されている地区とされる。SEA STREET HISTORIC DISTRICTも参照。

Pilgrim Congregational Church (08/10/2024) – 24 Athens St. Greek Revival style.
消防署 (08/10/2024) – 195 North St. 1937年。
Beals Park (08/10/2024) – 67 Sea St. Elias Bealsは靴商人として成功した人物で、North Weymouthに工場を建設した。
Unitarian Universalist Church of Weymouth (08/10/2024) – 1873年。83 Sea St.
Bicknell House (08/10/2024) – 82-84 Sea St. 1650年頃のCape style houseという。

John Adams School

1855年に建てられたWeymouthで最初の学校。Greek Revival/Italianate style。

16 Church St (08/10/2024)

Weymouth Meeting House Historic District

First Church in Weymouthを中心とする歴史地区。1723年までは市の中心であり、1833年まではNorth Weymouth地区の中心であった。

First Church in Weymouth (08/04/2024) – 17 Church St. 1623年に最初に信徒が集まった。のちには町政のセンターとしても機能した。現在の教会は1833年のもの。
Blanchard House (08/04/2024) – 58 Church St. 1838年。
Abigail Adams Birthplace (08/04/2024) – 180 Norton St. Abigail Adamsは第2代大統領 John Adamsの妻であり、第6代のJohn Quincy Adamsの母。
周辺はAbigail Adamsの記念公園となっている。(08/04/2024)

Weymouth Civic District

Town Hallを中心とする歴史地区。

Town Hall (08/04/2024) – 75 Middle St. 1920年。ボストンのOld State Houseのレプリカといわれる。
Vietnam War Memorial (08/04/2024) – Town Hallの隣。
Weymouth Industrial School building (08/04/2024) – 中学校(89 Middle St)の隣。1926年建築のTudor Revival style。
Legion Memorial Field (08/04/2024) – Commercial /Middle Sts. 1925年に開設された。フットボール・グラウンド、野球場、テニスコートなどを併せ持つ運動施設。

Jefferson School

1889年に建てられたQueen Anne styleの学校。Washington Schoolと同じくShepard S. Woodcockの設計。

200 Middle St (08/04/2024)

Central Square Historic District

1850-70年にかけて建てられた靴職人たちの家が残っているとされる。この時代には靴製造は手工業であり、この地域に小規模な製造業者が集まっていた。

560 Broad St (08/04/2024) – 1890建築の商店。
601 Broad St (08/04/2024) – 1877年。
Clapp Memorial Building (08/04/2024) – 12 Deady Dr. 靴工場を経営していたEdwin Clappが建てた体育施設。

以下はNRHPに指定されていないもの。

777 Broad St (08/04/2024) – 1880年建築の商業施設。

East Weymouth Congregational Church

1822年、East Weymouth Methodist Episcopal Churchとして組織され、1825年に最初の礼拝所が建てられた。現在の教会の築年は不明。

1320 Commercial St (08/04/2024) – 古いベルが置いてある。

Rice Tavern

1770年代はじめに建てられたTavernでJosiah Riceにより運営された。BostonとPlymouthの中間にある宿屋として重宝された。Weymouthのサイトも参照。

870 Broad St (08/04/2024)
案内板が立っている。 (08/04/2024)

Needham

ボストンの南西18kmほどに位置する人口約32,000人の町。1681年、ネイティブ・アメリカン部族のリーダーNehoiden から土地を買収して開拓が始まった。1711年にDedhamから分離して成立。1881年に西側がWellesleyとして分離している。町の名前は、イングランドのNeedham Marketからとられた。2022年の世帯年収の中央値は$206,261とされる。交通機関としては、Watertown SquareからNewtonを抜けてやってくるBus 59、およびSouth Stationから伸びているコミューターレールのNeedham Lineがあり、駅は4つ設置されている。NRHPはWikipediaのリストに載っている。

Emery Grover Building

1898年に町で最初の高校として建てられた。Renaissance Revival style。Emery Groverは法律家・判事であり、行政委員、教育委員会のメンバーとしても長く活躍した。現在は町の公立学校の事務局となっている。詳細はNeedham History Center & Museumを参照。

1330 Highland Ave (07/20/2024)

Needham Town Hall Historic District

Town Hallを中心とする歴史地区。Town Hallは1902年建築で、Winslow & Bigelowの設計。このあたりが現在の町の中心であり、商店や教会が多く集まる。

Town Hall (07/20/2024)
Needham Common (11/09/2024)

Kingsbury-Whitaker House

1720年頃にDeacon Timothy Kingsburyにより建てられた。彼はNeedham設立のリーダーであった。1839年に彼の子孫がEdgar Whitakerに家を売却、Whitakerは家を大きく改装した。彼はボストンの実業家で、地元の政治でも活躍している。詳細はNeedham History Center & Museumを参照。

53 Glendoon St (11/09/2024)

Davis Mills House

1834年に建てられたGreek Revival styleの家。Davis Millsは町の大地主の一族で、精肉業者、タバーン経営者でもあり、政治的活動も行った人物。詳細はNeedham History Center & Museumを参照。

945 Central Ave (07/20/2024)

Robert Fuller House

1707年に建てられたFirst Period styleの家で、Needhamでは最古のものとされる。Saltbox様式(片側が低い)の屋根を持つ。Robert Fullerは最初期の移民の一人。

3 Burrill Ln (07/20/2024)

以下はNRHPに指定されていないもの。

Needham Trust bank

1934年にボストンから来た3人により銀行強盗が行われた。警官2名が犯人により射殺されている。マサチューセッツにおけるマシンガンを使った最初の犯罪とされる。犯人はすぐに捕まり処刑された。詳細はNeedham History Center & Museumを参照。

1063 Great Plain Ave (07/02/2024)

First Parish in Needham

最初の教区教会(Parish)はDedhamから分離する形で1711年に形成された。当初はもっと西のエリアに教会があり、3代目の建物が1836年に建てられた。鉄道の開通とともに町の中心が西に移動したため、この教会が1878年に現在地に移設されている。Needham History Center & Museumも参照。

23 Dedham Ave (07/20/2024) – 1836年。
隣の建物に教会の由来が記されている。教会のサイトも参照。

First Baptist Church

最初の会衆派は1780年に結成されたが1795年にいったん解散している。1838年に再結成され、1854年に教会の建設が始まっている。Needham History Center & Museumも参照。

858 Great Plain Ave (07/27/2024)

Needham Branch Library

Needhamに公共図書館ができたのは比較的遅く、1916年であった。利用者が急速に増加したため1945年に分館が中心街に建てられた。しかし資金不足のため1985年に閉館、現在は商業施設となっている。Needham History Center & Museumも参照。

1056 Great Plain Ave (11/09/2024)

Needham Centerの商業施設

Willeit and Chadwick Coal Company (11/09/2024) – 1872年。現在は普通の商業施設。
商業施設 (07/27/2024) – 1929年。

Wellesley

ボストンの西20kmほどに位置する、人口約29,550人の町。1600年代にDedhamの一部として入植が始まり、のちにNeedhamの一部となった。1881年に町として独立。交通機関としては、コミューターレールのFramingham/Worcester Lineの駅が3つあり、MWRTAのバスも走っている。世帯年収は中央値で$250,000 (2022)と高値である。NRHPはWikipediaのリストに載っている。

Wellesley Town Hall

1881-6年に建てられたRomanesque styleの役場。Shaw & Hunnewellの設計。土地はH. H. Hunnewellにより寄付されたもの。

525 Washington St (06/01/2024) – 工事中だった。

Wellesley Congregational Church and Cemetery

1918-22年に建てられたGeorgian Revival styleの教会。Carrère and Hastingsの設計。この地に建つ教会としては4代目となる。Wellesley Sqのランドマーク。

2 Central St (06/01/2024)

Fuller Brook Park

1899年に線状の公園として設立され、1930年代に完成した。John Charles Olmstedによるデザイン。

06/01/2024 – 実際にはトレイルという感じ。

Wellesley Hills Branch Library

Wellesley Hills地区にある図書館の分館で、1928年に完成した。

210 Washington St (06/01/2024)

Intermediate Building

1894年、Hartwell and Richardsonの設計により建てられたRomanesque stylingのビル。Wellesley Hills地区にある。Wellesley高校の初代の建物であり、のちに町役場の別館、現在はシニア層のためのアパートメントになっている。

324 Washington St (06/01/2024)

Elm Park and Isaac Sprague Memorial Tower

Wellesley Hillsにある公園で、1928年に建てられた時計塔・Sprague Towerがある。塔の上にある鐘は1874年のもの。Isaac Spragueは塔の建設委員会のメンバーで、資材を提供した人物。

305 Washington St (06/01/2024) – 公園の入り口。
時計塔 (06/01/2024)

Eaton-Moulton Mill

Wellesley Lower Falls区域にある工場。1853年頃に建てられ、製紙機械を製造していた。このエリアは18-19世紀、隣にあるNewton Lower Fallsとともに製糸工業が盛んであった。現在はオフィスビルとして使用されている。

35 Walnut St (04/27/2024)

Malden

17世紀から入植が始まったボストンの北側に位置する市。名前はイングランドのMaldonにちなんでいるという。人口66,000人、世帯年収は中央値で$90,000 (2022)ほど。交通の要衝であり、地下鉄Orange LineのMalden Center駅、終点のOak Grove駅を擁する。両駅ともコミューターレールHaverhill Lineの停車駅でもあり、さらに多数のバス路線の起点、中継点となっている。日本人は見かけないが、中国系をはじめアジア人が多いことでも知られる。NRHPはwikipediaのリストに載っている。ほとんどがMalden Center周辺にある。

Bell Rock Memorial Park

1910年にFrederick Law Olmsted Jr.により設計された公園。Civil Warを記念して彫刻家Bela Prattにより制作された”The Flag Defenders”の彫像が建つ。

Main/Wigglesworth Sts (09/04/2023)
“The Flag Defenders” (09/04/2023)

Common Burying Ground at Sandy Bank

1649年に設立された市内最古の墓地。Michael Wigglesworth(ピューリタンの牧師で「The Day of Doom」という詩で知られる)が埋葬されている。

100 Green St (09/04/2023)

Charles A. Daniels School

1907年に建てられたTudor Revival styleの学校。Malden Centerからはやや離れた場所にある。

101 Daniels St (09/04/2023)

Converse Memorial Building

1883-5年に建てられたもので、1885-1996年まで図書館として使用されていた。Henry Hobson Richardsonの設計。Elisha S. and Mary D. Converseが、北米最初の銀行強盗で殺害された息子Frank Eugene Converseの悼んで寄付したものである。

36 Salem St (09/04/2023)

Waite Brick Block

1848年に建てられ、市内では最古のレンガ造りのビルである。Greek Revival style。

422–424 Main St (09/04/2023)

Odd Fellows Building

1907年に建てられたビル。Newhall & Blevins建築事務所のLouis C. Newhallが設計した。友愛団体Independent Order of Odd Fellowsのために建設されたもの。

442 Main St (09/04/2023)

St. Paul’s Parish Church

1913年に建てられたGothic Revival styleの教会。Ralph Adams Cramによる設計。

26 Washington St (09/04/2023)

Browne-Masonic Building

1894年代に建てられたClassical Revival styleのビル。Hartwell and Richardson事務所の設計。フリーメイソン、Independent Order of Odd Fellowsをはじめ様々な友愛団体のオフィスが入居していた。現在は下層階は商店、上層階は住居となっている。

126-150 Pleasant St (09/04/2023)

Wilbur Fiske Haven House

1860年代に建てられたSecond Empire styleの家。Wilbur Fiske Havenはボストンの商人で、Malden Centerに鉄道ができた時代に家を建てたのであった。のちに住んだWilliam Fergusonは鉄道敷設の請負業者だった。建物はのちに葬儀場となり、現在はオフィスとして使用されている。

339 Pleasant St (09/04/2023) – Malden Center駅のそばにある。

Woburn

ボストンから北へ14kmほど離れた市。1640年代より植民が始まった古い街で、当初は広大な区域を有していた。のちにWlimington、Burlington、WinchesterがWoburnから分離して設立されている。交通はWinchester同様、Bus134がメインとなるが、日曜日は辺境のNorth Woburnには至らず、中心街のWoburn Squareが終点となる。コミューターレールLowell LineのMishawum駅からは2マイル、Anderson/Woburn駅からは4マイルほど市街地より離れており、両駅へのアクセスはない。世帯年収は中央値で$104,780 (2022)。NRHPはwikipediaのリストに載っている。

Woburn Public Library

1876-9年にかけて建てられた図書館。Henry Hobson Richardsonの設計によるRomanesque Revival style。17世紀にさかのぼる街の古文書を所蔵していることでも知られる。

45 Pleasant St (09/09/2023)

United States Post Office–Woburn Center Station

1911年に建てられたClassical Revival styleの郵便局。

1 Abbott St (09/09/2023)

Middlesex Canal

この運河はNew Hampshire州を流れるMerrimack Riverからボストン港を結ぶもので、1790年頃から計画が持ち上がり1808年にMerrimackの町まで全通した。しかしその繁栄は短く、鉄道の時代の始まりとともにその有用性は激減し、1851年に利用停止となった。経路であったSomerville, Medford, Winchesterにはその遺構がありNRHPにも指定されているのだが、今まで見つけることができないでいた。今回、North Woburnで初めて運河の遺構を見つけたので掲載する。

上の地図ではMain Stを北上すればNorth Woburn、南下すれば中心街に至る。そして地図上の水路が運河跡である。Kiwanis Parkには記念碑、Main Stをはさんで向かい側には運河建設を主導したBaldwinの像が立っている。

記念碑 (09/09/2023) – 819 Main St

公園内にあるプレートの内容

Middlesex Canalに沿ったこの地点には「Baldwin Landing」という、Loammi Badlwin大佐のプライベートの船着き場があった。彼は運河技師であり、独立戦争の将校であり、Baldwinのリンゴの「父」でもあった。
Baldwinの「屋敷」は、このNorth Woburnにある150エーカーの牧草地、耕作地、果樹園であった。静かな田舎の土地であり、水際まで広がった英国風庭園の散歩道、低木、花々の中に大佐の邸宅があった。
この「上陸地」から、Baldwinは農場でとれたリンゴや他の作物を、ボストンの市場に送るために運河の運搬船に積み込んでいた。
Baldwin大佐が頻繁に開催する舞踏会や夕食会に参加するために、大勢の客がボストンから運河船でここへやってきていた。

現在残っている水路。

09/09/2023
09/09/2023

これが運河だったとは、言われなければ決してわからなかっただろう。

First Congregational Church in Woburn

1642年に創設された教会で、現在の建物は6代目、1860年に建てられたItalianate styleのものである。

322 Main St (09/09/2023)

First Burial Ground

1646年から使用されている市内最古の墓地。Baldwin一族など街の有力者が埋葬されている。

Park St. near Centre St (09/09/2023)

左上にうつっている看板の内容。

「この古い墓地はWoburn最初期の市民の遺体が埋葬されている。彼らは新しいより良い生活を求めて野生の土地に入っていった勇敢な男たち、女たち、子供たちであった。
彼らはわれわれの街の創設者であり、Johnson, Richardson, Brooks, Convers, Carter, Fowle, Pierce, ReedそしてWymanといった人々であった。彼らは牧師であり、兵士であり、農民であり、医師であり、強く活気のある街を創設した政治家でもああった。
ここに埋葬された優れた人々の中には、8人の米国大統領の先祖たち、軍事指導者Loammi Baldwin大佐、そして独立戦争においてWoburn市民の最初の戦死者Daniel Thompsonがいる。
われわれは彼らの決断と勇気を称える。未来の世代にも記憶されんことを。」

Loammi Baldwin Mansion

この邸宅は、もともと1661年にWoburnの最初の入植者の一人、Henry Baldwinにより建てられた。1803年、彼のひ孫のLoammi Baldwinが大拡張を行い、付属する212エーカーの土地には庭がつくられたが、現在はその痕跡は残っていない。Baldwin家は6代にわたってここに住み続けたが、1930年代に所有権を手放している。現在は中華レストランとなっている。

2 Alfred St (09/09/2023)

1790 House

1790年、弁護士Joseph Bartlettのために建てられたFederal Styleの家。もとはMiddlesex Canalの岸にあり、今でも近くに運河跡がある。完成直前にLoammi Baldwinが購入。彼は独立戦争で戦った軍人だが、のちに5人の息子たちとともにエンジニアとして活躍した。その後は1815年にHall J. Kelleyがここで学校を経営するなど、変遷をたどりながらも、現在はオフィスとして使用されている。

827 Main St (09/09/2023)

Count Rumford Birthplace

物理学者・発明家として活躍、神聖ローマ帝国のRumford伯、英国のSirの称号を得たBenjamin Thompsonの生家で、North Woburnにある。彼は、同じくNorth Woburnに住んでいたLoammi Baldwin(Middlesex Canalの工事に尽力した)とともに、しばしば10マイル歩いて、Harvard CollegeのJohn Winthrop教授の講義を聞きに行ったという。

90 Elm St (09/09/2023) – 中心街からはかなり離れ、Bus134の終点付近にある。

Jack’s Diner

1952年にWorcester Lunch Car Companyにより製造されたダイナー。SomervilleのRosebudと同じ会社によるダイナーである現在はタイ料理店となっている。

901 Main St (09/09/2023)