Newtonを歩く

ボストンから西へ約11 km離れた市。1630年代より植民が始まっている。北側でWatertownとWaltham、南側でNeedhamとDedham、西側でWellesleyとWeston、東側でBrooklineとBostonに接する。13の村の「パッチワーク」であることが特徴で、それぞれに個性がある。大邸宅の立ち並ぶ街ではあるが、世帯年収は中央値で$176,000 (2022)ほど。ただし、市内の地域により$80,000-200,000までの格差がある。交通機関は各村の項目を参照。NHRPはWikipediaのリストに載っている。以下、村ごとに歴史的建造物をあげていくが、ThompsonvilleのものはNewton Centreに含まれている。

街の動画。

CHESTNUT HILL

Newtonでは東側に位置しボストンと接するが、この地名を持つ地区そのものはBoston、Newton、Brooklineの3つの自治体に分割されている。ボストンからであれば、グリーンラインB、C、DのいずれでもReservoirに到達できる。

The Chestnut Hill

1899年に建てられたTudor Revival styleの邸宅。Commonwealth Avenueを Auburndaleに延伸する事業に携わったDana Estesが住んでいた。

219 Commonwealth Ave (03/24/2024)

Dupee Estate

34,000 m2の土地に屋敷と馬車置き場、庭が広がる。1880-1年にPeabody and Stearnsの設計により建てられ、様式は”Ruskinian Gothic”や”Gothic, Stick/Eastlake”と形容される。1907-8年にかけてSolon Spencer Bemanにより改装され、Church of Christ, Scientistの創始者Mary Baker Eddyの終の棲家となった。

400 Beacon St (03/24/2024)

Old Chestnut Hill Historic District

このエリアの入植は1700年代にHammondらによって始まった。1886年に鉄道が開通してから開発が盛んになり、邸宅の立ち並ぶエリアとなっている。

Hovey House (03/24/2024) – Boston Collegeの建物。
Murray House (03/24/2024) – Boston Collegeの建物。292 Hammond St.
Haley House (03/24/2024) – Boston Collegeの建物。314 Hammond St.
Church of the Redeemer (03/24/2024) – 379 Hammond St.
First Church in Chestnut Hill (03/24/2024) – 26 Suffolk Rd.
歴史地区内にあるが立ち入り禁止だという。(03/24/2024)

Chestnut Hill Reservoir Historic District

Chestnut Hill貯水池とその近辺の施設を含む歴史地区。貯水池は1870年につくられ、1978年からは水源としては使われなくなった。しかし、2010の危機では急遽水源として復活している。(この際は私も水がなくて苦労しました。)

Chestnut Hill Reservoir (03/24/2024)
Waterworks Museum (03/24/2024) – 1887年。Romanesque 様式のポンプ施設。現在は博物館。
Sudbury Aqueduct Gatehouse – Framinghamから引かれていた26 kmの水道の終端。

NEWTON CENTRE

Newtonの中心部で、商店街や公共施設が集まる。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、独特の豪華な住宅街が形成された。バス便も多くあるが、Centre Stを南北に縦断するBus 52は土日祝は休み。メインとなる交通機関は東西に走るグリーンラインDである。歴史的に”Center”ではなく”Centre”と表記する。

Monadnock Road Historic District

1910-20年代にかけて開発が始まった地区で、同時期に建てられた家が残る。

Monadnock Rd (04/07/2024)
Monadnock Rd (04/07/2024)

Boston Edison Power Station

1904年に建てられた発電所。現在は配電所として使用されている。

374 Homer St (03/31/2024)

Newton Centre Branch Library

1928年に建てられた図書館。Tudor Revival style。現在はオフィスとなっており、新図書館はNewton Free Libraryとして、City Hallの近くにオープンしている。

1294 Centre St (03/30/2024)
Newton Free Library (03/16/2024) – 1870年の建物。

First Baptist Church in Newton

1888年に建てられたRichardsonian Romanesque styleの教会。設計者はJohn Lyman Faxon。愛国歌My Country, ‘Tis of TheeをつくったSamuel Francis Smithが牧師を務めていたことでも知られる。

848 Beacon St (03/30/2023)

Weeks Junior High School

1930年に建てられた学校。1903-4年にNewtonの市長を務め、のちに下院議員などの要職を務めたJohn W. Weeksにちなんで名付けられた。

7 Hereward Rd (03/30/2024)

Union Street Historic District

Newton Centre駅と周辺の商業エリアを含む歴史地区。この地区は1880年代後半に鉄道が開通してから発展した。初代駅舎はHenry Hobson Richardsonとその後継者Shepley, Rutan and Coolidge事務所により設計されたRomanesque stylingのものであったが、1891年に建て替えられている。

Newton Centre Station (03/30/2024)
Bray building (03/30/2024) – 93–105 Union St、Classical Revival、1893年。
17–31 Herrick St (03/30/2024) – Bray buildingと同様、Mellen Brayにより建てられた。
 Union building (03/31/2024) – 65–73 Union St. Georgian Revival style.

Colby Hall

1866年にNewton Theological Institution (Andover Newton Theological School)の構内に建てられたもので、Second Empire/Romanesque styleの建物。キリスト教の慈善家で学校の会計も務めたGardner Colbyにちなんで名付けられた。

141 Herrick Rd (03/30/2024)

Newton Theological Institution Historic District

Newton Theological Institution (Andover Newton Theological School)の構内が歴史地区になっている。1931年、American Baptist Churches USAUnited Church of Christの協力によりつくられた神学校である。周辺の住宅のいくつかも同時期に建てられたもので、歴史地区に含まれている。

構内を北からみる (03/30/2024)
Interreligious Center (03/30/2024)
Hanns Sachs Memorial Library (03/30/2024)
構内を南からみる (03/30/2024)
70 Chase St (03/30/2024) – Second Empire styling
102 Herrick St (03/30/2024) –  Queen Anne/Stick style、1883年。
120 Herrick St (03/30/2024) – Colonial Revival style、1906年。

Newton City Hall and War Memorial

Newtonの市役所は1932年、Allen & Collensの設計によりColonial Revival styleで建てられた。全体の景観はOlmsted Brothersのプラン。第一次世界大戦の記念施設ともなっている。

1000 Commonwealth Ave (03/31/2024) – Newton Centre駅からはけっこう遠い。

Capt. Edward Durant House

家屋と土地全体が歴史的遺構とされている。1732年、Edward Durant IIが92エーカーの土地を購入し、この家を建てたのが始まり。息子Edward Durant IIIは地元の名士とあり、独立戦争でも活躍した。1790年にJohn Kenrickがこの土地を買い取り、1833年に息子John A. Kenrickが相続、当時のニューイングランドでは最大の園芸店を始めた。現在は博物館となっている。

286 Waverly Ave (03/02/2024)
赤が現在の敷地、ベージュ色がDurantの土地で、青がKenrickがさらに拡大したもの。(03/02/2024)

NEWTONVILLE

Newton Cornerの西、Nonantumの南に位置する。Massachusetts TurnpikeとコミューターレールのFramingham/Worcester Lineが東西に走っており、駅がある。中心街、歴史地区の多くは、これらの南側に位置している。Busは59が中心街のWalnut Stを南北に通り抜けるが、土日の本数は少ない。

Washington Park Historic District

Washington Pkは、Newtonvilleの中心街Walnut Stから東にのびる。この歴史地区には1870-1900年に建てられた家が多く残る。

Washington Park (03/16/2024)
Soden House (03/16/2024)- 5 Park Pl。1890年。Queen Anne style。
Goodridge House (03/16/2024) – 27-29 Washington Pk。1914年。Colonial/Craftsman style。
61 Washington Pk (03/16/2024)
73 Washington Pk (03/16/2024)
79-81 Washington Pk (03/16/2024) – 1865年。
85-87 Washington Pk (03/16/2024)
Leavitt House (03/16/2024) – 91 Washington Park。1870年。Stick style。

Brandeis University President’s House

1913-4年に建てられたAmerican Craftsman styleの邸宅。州議員で作家、俳優、教育者でもあるLeland T. Powersが住んだが、1919年にアナーキストの爆弾攻撃を受け退去。1948年にBrandeis University (Walthamにある)が買い取り、最初の学長Abram L. Sacharが住んだ。また、第7代学長Jehuda ReinharzLegal Sea Foodsの社長Roger Berkowitzが住んだことでも知られる。

学長はおそらく専用車で通勤したのであろうが、公共交通機関ならコミューターレールFramingham/Worcester LineのNewtonville駅からSouth Stationに出て、地下鉄Redline→Green Lineなどの方法でNorth Stationに行き、コミューターレールFitchburg LineBrandeis/Roberts駅にようやくたどり着く。

66 Beaumont Ave (03/16/2024)

Claflin School

1891年に建てられたRichardsonian Romanesque styleの学校で、William Claflinにちなんで命名された。

110–112 Washington Park (03/09/2024)

Newtonville Historic District

Newtonvilleの中心街にある歴史地区で、メインストリートとなるのはWalnut Stである。このあたりは19世紀半ばまで比較的に開発されていなかったが、1850年代にWilliam ClaflinがもとはWilliam Hullの所有していた広大な土地を入手し、開発が盛んになった。

288 Walnut St (03/09/2024)
Masonic Building (03/09/2024) – Renaissance-style, 1896年。
Church of the Open Word (03/16/2024) – Gothic Revival style, 1893年。
First Church of Christ, Scientist (03/09/2024) – Colonial Revival style, 1940年。
66 Highland Ave (03/16/2024) – 1877年。

Building at 1–6 Walnut Terrace

1887年、元州知事でNewtonvilleに住んでいたWilliam Claflinにより建てられた長屋式の家。

1–6 Walnut Terr (03/09/2024)

Central Congregational Church

1895年に建てられたRomanesque様式の教会。設計はHartwell and Richardson。現在はBoston Chinese Evangelical Churchとなっている。

218 Walnut St (03/09/2024)

Newton Corner

Newtonの東側にありBrightonと接する。かつてはボストンへ向かう路面電車や鉄道のターミナルだった。現在は、1960年代にできた幹線道路Massachusetts Turnpikeが通り抜ける。並行してコミューターレールのFramingham/Worcester Lineも走るが、Newton Cornerには駅はない。Busは553554、556、558の起点となっているが、553以外は土日祝は走らない。バス停のあたりは東西に走るWashington St、Watertownへ向かうGalen Stが交差し、交通量も多く、Newton最大のビジネス・商業地区となっている。これに対して歴史的建物の多くは西側に多く位置している。

Farlow and Kenrick Parks Historic Distric

Kenrick ParkとFarlow Parkの周辺を含む歴史地区で、1840-80年代にかけて開発が進んだ。さまざまな様式の住宅のほか、教会など大型のランドマークもみられる。

Kenrick Park (03/16/2024)
11 Church St (03/16/2024) – 1885年。
195 Church St (03/16/2024) – 1845年。
200 Church St (03/16/2024) – 1880年。
124 Vernon St (03/17/2024) – 1848年。
Grace Episcopal Church (03/16/2024) – 1872年。Alexander Rice Estyの設計。
Arabic Baptist Church (03/16/2024) – 1885年。もとはImmanuel Baptist Church、Henry Hobson Richardsonの設計。
Newton Methodist Episcopal Church by Cram (03/16/2024) – 1897年。
Eliot Church Newton UCC (03/16/2024)
Newton Presbyterian Church (03/16/2024)
Farlow Park (03/16/2024) – 家族連れなどで賑わっている。

Loren Towle Estate

1920-25年に建てられたGothic-English Revival styleの邸宅。不動産業者のLoren D. Towleにより、35の部屋、庭、テニスコート、車庫を備える計画だった。設計はArthur Bowditch、景観デザインはOlmsted Brothersが担当。1924年、Towleは邸宅の完成を見ずに死亡、翌年より建物はNewton Country Day Schoolとなった。

785 Centre St (03/02/2024)
785 Centre St (03/02/2024)

John Souther House

1883年頃に建てられたQueen Anne Victorian styleの家。

43 Fairmont St (03/17/2024)

East Parish Burying Ground

1660年代にさかのぼる墓地で、市で「もっとも重要で感慨深い、そして壊れやすい」歴史的遺構といわれる。

Centre/Cotton Sts (03/17/2024) – 入口がわからなかった。

Crafts Street City Stable

1895年に建てられた公共の厩舎・馬房。Colonial Revival style。のちに公共駐車場となった。現在は市の公共事業課の一部となっている。

90 Crafts St (02/25/2024)

Jackson Homestead

1809年にTimothy Jacksonにより建てられたFederal styleの家で、彼の農場内にあった。その息子William Jacksonは奴隷制度反対主義者であり、1833-7年には下院議員もつとめた。この家はCivil Warの前まで、黒人奴隷の逃亡を援助するUnderground Railroadの拠点としても使われた。現在は博物館となっている。

527 Washington St (02/25/2024)

House at 60 William Street

1850年に建てられたItalianate styleの家。William StではなくJefferson Stにある。

19 Jefferson St (02/25/2024)

NEWTON HIGHLANDS

1635年にはマサチューセッツ湾植民地総督だったJohn Haynesがこのエリアの大地主であった。長らく農業地帯であったが、19世紀半ばにCharles River RailroadがBrooklineからつながってから住宅が増えていった。現在の交通機関はGreenline Dの駅があるほか、Bus 59がNewton Highlands駅付近でD Lineと直交する。

Needham Street Bridge

1875年に建設されたCharles Riverにかかるアーチ橋。NewtonとNeedhamをつないでいる。

Needham St. at Charles River (04/06/2024)
橋を渡るとNeedhamの町に入る。(04/06/2024)

South Burying Ground

1802年に設立されたNewtonでは3番目の墓地。1803-1938年まで357名が埋葬されている。

75 Winchester St (04/06/2024)

City Stable and Garage

1926-7年に建てられた公共施設で、Flemish Revival design。馬車から自動車の移行期にできたもので、双方の収容に対応していた。

74 Elliot St (04/06/2024)

Newton Highlands Historic District

Newton Highlandsの中心街を含む歴史地区。住宅は1874-1911年に建てられたものが多く残る。

Lincoln Plaza (04/06/2024) – 商業地区。
22 Erie Ave (04/06/2024) – 1896年。
64 Erie Ave (04/06/2024) – 1891年。
74 Erie Ave (04/06/2024) – 1873年。
81 Erie Ave (04/06/2024) – 1893年。
95 Lincoln St (04/06/2024) – 1896年。
119 Lincoln St (04/06/2024) – 1906年。
135 Lincoln St (04/06/2024) – 1886年。
154 Lincoln St (04/06/2024) – 1874年。
157 Lincoln St (04/06/2024) – 1887年。
50 Hartford St (04/06/2024) – 1883年。
First Church of Christ, Scientist (04/06/2024)
Parish of St Paul Church (04/06/2024)
First Congregational Church (04/06/2024) – 1906年。Gothic Revival。
Hyde School (04/06/2024) – 地域の発展に尽力したJames F. C. Hydeにちなむ。

NEWTON UPPER FALLS

Newtonの西の境界を流れるCharles Riverにおいて、上流側で滝を形成している地域。Hemlock Gorge Reservationなど公園として親しまれている。交通機関としてはGreenline DのEliot駅のほか、NeedhamとWatertown Squareを結ぶBus 59も走っている。

Newton Upper Falls Historic District

Newton Upper Fallsは村全体が歴史地区とされている。

中心街にある商店 (04/06/2024)
Mary Immaculate of Lourdes (04/06/2024)
Mary Immaculate of Lourdesの牧師館 (04/06/2024)
Saint Elizabeth’s Center (04/06/2024)
85 High St (04/06/2024) – 1841年。
91 High St (04/06/2024) – 1840年。
First Church of Old Village (04/06/2024) – 1832年。

Echo Bridge

1875-7年にCharles Riverにかけられた橋。人道橋であるほかにSudbury Aqueductの一部でもあった。橋の下ではエコー音が聞こえる。

Spans Charles River (04/06/2024)
橋の上よりCharles Riverを見下ろす。

渡ってみた動画。

Saco–Pettee Machine Shops

1893年に建てられた工場建築。Otis Petteeは繊維工業の機械製造業者であり、1830年からこの地で操業し、事業は子孫に継承された。1893年には事業をパンチカード機械の製造に移行させはじめ、1897年にはSaco Water Power Shopと合併。製粉機械にも進出、1912年にはLowell Machine Shopsを合併し、事業は拡大していった。しかし1920年代に衰え始め、1932年には工場の操業は停止した。

156 Oak St (04/06/2024)

WABAN

1846年にキリスト教に改宗したとされるNative AmericanのWaban族にちなんで名付けられた。19世紀半ばまでは果樹園や農場であったが、1886年の鉄道開通とともに住宅が増加していった。交通機関としてはGreenline DのWaban駅が利用できる。乗降客がいないとみなされると、電車は通過する。

Bartlett–Hawkes Farm

1736年にまで起源がさかのぼる家で、数回の拡張のあと、1915年に現在地に移設された。このエリアに40haの土地を持っていたEbenezer Bartlettが1736年頃に建てたとされる。息子Elisha は81haに農場を拡大、その息子Peregrine は農家のGeorge Hawkesに土地を売却した。屋根はSaltboxの特徴を持つ。

15 Winnetaska Rd (04/20/2024) – もちろん現在は農場ではない。

Strong’s Block

1896年に建てられたFlemish Revival styleの商業施設。

1637–1651 Beacon St (04/20/2024)

Waban Branch Library

1929年に建てられたTudor Revival styleの図書館。Newton Free Libraryの分館だったが、2009年初頭に資金問題で閉鎖。同年9月に独立したWaban Library Centerとして再開した。

1608 Beacon St (04/20/2024)

NEWTON LOWER FALLS

Newtonの西の境界を流れるCharles Riverにおいて、下流側で滝を形成している地域。いくつかの滝を経て、川の水位は計5mほど下がる。隣町のWellesleyと接しており、商業地区もWellesleyにある。交通機関としては、MetroWest Regional Transit Authorityのバスが平日のみ走る。Greenline Dの終点RiversideおよびコミューターレールのWellesley Farms駅から、ともに歩いて1マイルほどである。

Newton Lower Falls (04/27/2024)
Wellesley Townとの境界 (04/27/2024)

Newton Cottage Hospital Historic District

エリアの端、Greenline DのWoodland駅の近くにある。ただし道中にはI-95のICなどがあり、交通量は多い。病院自体は、1881年に村の小さな医院として始まった。次第に規模を拡大し、1894-1908年には多くの施設が建設された。現在はMass General Brighamのネットワークを構成する一員である。

I-95のIC (04/27/2024)
2014 Washington St (04/27/2024) – 敷地は広大である。
郊外にあるので週末の院内は人気が少ない (04/27/2024)

Ware Paper Mill

1790年に建てられた製紙工場の一部。1938年まで紙が製造されていた。

2276 Washington St (04/27/2024)

St. Mary’s Church and Cemetery

1814年に建てられたGothic Revival/Federal styleの教会。数回の改装を経ている。付属の墓地は1812年から使用されている。

258 Concord St (04/27/2024)

Newton Lower Falls Historic District

Newton Lower Fallsの歴史地区でSt Mary’s Church and Cemeteryの周囲に広がる。もともと水力を利用した製粉所や製材所が17世紀からつくられていたが、定住者が増え始めたのは18世紀に入ってからである。

666 Grove St (04/27/2024) – 1838年。
671 Grove St (04/27/2024) – 1850年。
677 Grove St (04/27/2024) – 1900年。

AUBURNDALE

Newtonの西端、西はWeston、北はWalthamに接する。1963年まではNorumbega Parkというアミューズメントパークがあった。Mass Pikeとコミューターレールが村内を東西に貫通するが、どちらかといえば線路のこれらの北側に見どころが多い。交通機関としては、コミューターレール・Framingham/Worcester LineのAuburbdale駅がある。Bus505、558は平日のみの運行。

Brae-Burn Historic District

Auburndaleの南東端の未開発地域だったが、1911年よりCraftsmanおよびColonial Revival styleの家が多く建てられるようになった。Brae Burn RdとWindmere Rdに1940年までに建てられた家が多く残る。

Brae Burn Rd (05/18/2024)
119 Windmere Rd (05/18/2024) – 1898年。
125 Windmere Rd (05/18/2024) – 1916年。
132 Windmere Rd (05/18/2024) – 1915年。

House at 230 Melrose Street

1858年頃に建てられたSecond Empire stylingの家。

230 Melrose St (05/04/2024)

Plummer Memorial Library

1927年に建てられたTudor styleの図書館。Newton Free Libraryの分館だったが、財政問題のため2009年に閉鎖。現在は地域の独立した図書館として運営を続けている。

375 Auburn St (05/04/2024)

Whittemore’s Tavern

1724年頃にAuburndaleの初期の移民、William Robinson IIにより建てられた。1760年代にはTavernとして使われていた。

473 Auburn St (05/04/2024)

Auburndale Congregational Church

1857年に建てられたRomanesque styleの教会。Charles Edward Parkerによる設計。その後、数度にわたり拡張されている。

64 Hancock St (05/04/2024)

Walker Home for Missionary Children

宗教活動のために親から離れて暮らす子供たちの寮として、1913年に建てられた複数の建物からなる。

144 Hancock St (05/04/2024) – Colonial Revival styleでCoolidge & Carlsonの設計。
138 Hancock St (05/04/2024)

Harding House-Walker Missionary Home

1850年頃に建てられたItalianate stylingの家。Auburndaleの不動産に早くから投資していたSewell Hardingのものだったが、彼は1860年代に売却。その後はLasell Universityの寮になっていたが、1925年、Walker Home for Missionary Childrenの所有となった。

161–163 Grove St (05/04/2024)

Lasell Neighborhood Historic District

1851年、女性の神学校として設立されたLasell Universityを中心とする歴史地区。このあたりはもともと農地であったが、19世紀の鉄道開通とともに住宅が増加していった。大学寮の紹介はLasell Universityのサイトに詳しい。

Lasell University (05/04/2024)
Gardner House (05/04/2024) – 大学の寮。1844 Commonwealth Ave。1884年。著名な卒業生Elizabeth Gardnerにちなんで名付けられた。
120 Woodland Rd (05/04/2024) – 1852年。
Hoag House (05/04/2024) – 大学の寮。1890年。長年英語教師を務めたElinor Hoagにちなんで名付けられた。
Karandon House (05/04/2024) – 大学の寮。1844 Commonwealth Ave、1893年。1943-1958年まで学長を務めたDr. Bragdonの妻・Kate Ransom Bragdonの名前を縮めたネーミング。
Cushing House (05/04/2024) – 大学の寮。173 Woodland Rd、1867年。
195 Woodland Rd (05/04/2024) – 1875年。
244Woodland Rd (05/04/2024) – 1928年。
256 Woodland Rd (05/04/2024) – 1926年。
Haskell House (05/04/2024) – 大学の寮。5 Vista Ave、1887年。
Spence House (05/04/2024) – 大学の寮。15 Vista Ave、1867年。
30 Vista Ave (05/04/2024) – 1883年。
38 Vista Ave (05/04/2024) – 1870年。
59 Grove St (05/04/2024) – 1849年。
84 Grove St (05/04/2024) – 1855年。
89 Grove St (05/04/2024) – 1855年。
222 Grove St (06/08/2024) – 1884年。

WEST NEWTON

NewtonvilleとAuburndaleに挟まれた区域。Washington StとElm Stの交差点あたりを中心に’West Newton Square’と呼ばれる中心街を形成する。Newton CornermNewtonville、Auburndale同様、Mass Pikeとコミューターレールが村内を東西に通り抜ける。見どころは南北におおむね均等に分布している。交通機関としては、コミューターレール・Framingham/Worcester LineのWest Newton駅があるほか、Nweton CornerとWalnthamを結ぶBus 553554のちょうど中間地点にあたっている。

West Newton Village Center Historic District

中心街にある歴史地区。Washington Stを中心に、Newton Cornerに次いでNewtonで2番目に大きい商業地区を形成している。1690年には農地であったが、18世紀を通じて人口が増え続け、町も発展していった。現在でもNewtonの警察署と裁判所はこのエリアに建っている。

St Bernard’s Church (05/11/2024) – 1523 Washington St。1874年。
警察署 (05/11/2024) – 1321 Washington St。1931年。Classical Revival style。
警察署別館 (05/11/2024) – 25 Chestnut St。Tudor Revival style。もとは図書館だった。
Robinson Block (05/11/2024) –  989-1001 Washington St。1875年に建てられた商業施設。
99 Higland St (05/18/2024) – 1895年。

Railroad Hotel

1831年、Seth Davis Houseにより建てられたGreek Revival/Federal styleの建物。中心街に位置する。当初は駅馬車の宿泊所としてつくられた。1834年、Worcesterを目指す鉄道が最初にWest Newtonまで完成したとき、ここが列車から駅馬車への乗り換え施設として大いににぎわった。

1273–1279 Washington St (05/11/2024) – 現在はホテルではない。

First Unitarian Church

1906年に建てられたGothic Revival styleの教会。中心街に位置するランドマーク。建物はRalph Adams Cram、全体の敷地はFrederick Law Olmsted Jr.が設計した。

1326 Washington St (05/11/2024)

Second Church in Newton

1916年に建てられたGothic Victorian styleの教会。Allen & Collensの設計。Newton西教区は1764年、Newtonでは2番目にできたものであり、会衆の増加に伴いこの教会の建設に至った。中心街に近い場所にあるランドマーク。

60 Highland St (05/18/2024)

Dr. Samuel Warren House

この家の最古の部分は、初期の移民William Williamsにより1716年に建てられたとされる。1751年に現在の大きさになり、19世紀に現在地に移設された。医師Samuel Warrenや教育者Nathaniel Topliff Allen Homesteadが住んだことでも知られる。

432 Cherry St (05/11/2024)

Levi F. Warren Jr. High School

1927年に建てられたColonial Revival/Georgian Revival stylesの学校。Bridgewater State Universityを卒業し、SalemとNewtonで21年間、文法の教師を務めたLevi F. Warrenにちなんで名付けられた。

1600 Washington St (05/18/2024)

Myrtle Baptist Church Neighborhood Historic District

このエリアは、1870年代からアフリカン・アメリカンのコミュニティが形成されており、Myrtle Baptist Churchはその中心であった。1880年代から1929年に建てられた家が多く残る。なお、エリアの一部はMass Pikeの建設により失われている。

Myrtle Baptist Church (05/24/2024) – 21 Curve St。1898年。
9-11 Prospect St (05/18/2024) – 1893年。
23 Gilbert St (05/18/2024)

West Newton Hill Historic District

中心街から南東に位置する住宅街で、1834年の鉄道開通から開発が始まった。これに際し、景観デザイナーAlexander Wadsworthにより32 haにわたる土地のレイアウトが行われた。1880-1900年に建てられた家が多く残る。

260 Chestnut St (05/18/2024) – 1900年。
334 Otis St (05/18/2024) – Queen Anne Style
21 Barnstable Rd (05/18/2024) – 1942年。
19 Burnham Rd (05/18/2024) – 1899年。
22 Burnham Rd (05/18/2024) – 1890年。
Child with Calla Lily Leaves (05/18/2024) – 彫刻家Anne Whitneyによるモニュメント。

Peirce School

1895年に建てられたColonial Revival styleの学校。教育改革者Cyrus Peirceにちなんで名付けられた。1951年まで小学校として使用されていたが、現在は老人や障がい者の住居となっている。

88 Chestnut St (05/18/2024)

Newton Street Railway Carbarn

1890年にNewton Street Railway Companyによって建てられた路面電車の車庫。このように木造の車庫が残ることは珍しい。現在はスーパーマーケットになっている。

1121 Washington St (05/18/2024)

House at 3 Davis Avenue

1853年頃に建てられたItalianate styleの家。

3 Davis Ave (05/11/2024)

House at 15 Davis Avenue

1850年代に建てられたItalianate styleの家。

15 Davis Ave (05/11/2024)

West Parish Burying Ground

1777年に設置された墓地。1855年に市営の大きな墓地ができ、ここは1891年の埋葬が最後となっている。一般には公開されていない。

River and Cherry Sts (05/11/2024)

Putnam Street Historic District

1834年の鉄道開通とともに住宅が多く建てられた地区。多くは1860年代にNewton Land Companyという会社によって区画された。

39 Putnam St (05/11/2024) – 1877年。
44 Putnam St (05/11/2024) – 1886年。Queen Anne style。
34 Temple St (05/11/2024) – 1849年。Queen Anne style。
60 Temple St (05/18/2024) – 1852年。
52 Winthrop St (05/11/2024) – Second Empire style。

Nonantum

Native Americaのマサチューセッツ族の居留地で、17世紀、Wabanに住んでいたJohn Eliotがキリスト教の布教を行ったことで知られる。Busは59と558があるが、後者は土日祝は走らない。

Jonas Salisbury House (62 Walnut Park)

1847年頃に建てられたGreek Revival styleの家。NewtonvilleとNewton Cornerの中間に位置する。Jonas Salisburyは市内にいくつもの家を持っていた。85 Langley Rdにも彼の家がある。

62 Walnut Pk (05/12/2024)

Our Lady Help of Christians Historic District

Gothic Revival styleで建てられたカトリックの宗教施設で、教会、修道院、神父館、カトリック高校(Trinity Catholic High School)の4つの建物からなる。最初の3つはJames Murphyの設計で1873-90年、学校は1924年に建てられた。カトリック高校は2012年に閉校し、現在はプライベートスクールとなっている。

Adams and Washington Sts (02/24/2024) – 修道院
Adams and Washington Sts (02/24/2024) – 教会
Adams and Washington Sts (02/24/2024) – カトリック高校

Agudas Achim Anshei Sfard Synagogue

1912年に建てられたRomanesque Revival-styleのシナゴーグ。正面扉上に「ダビデの星」を置いている。

168 Adams St (02/24/2024)

Evangelical Baptist Church

1873年に建てられたGothic Revival styleの教会。Charles Edward Parkerが設計した。

23 Chapel St (02/24/2024)

Bemis Mill

Charles Riverの河岸に建つ工場。18世紀後半にダムが建設され、その後David Bemisが製糸工場を開業。1822年、上流のWalthamにあったBoston Manufacturing CompanyがDavidの娘Sethに1インチあたり$1,000でダムを低くすることを提案している。その後も所有者を変えながら20世紀前半まで工場として使用されていたが、現在はオフィスビルに転用されている。

1–3 Bridge St (02/24/2024)
Watertown Dam (02/24/2024) – 実際低い。
Seth Bemisが石炭から抽出したガスでランプを点灯し、工場を照らしたことを記念するプレート (02/24/2024)

OAK HILL

Newtonの中でも最南端に位置する村。比較的新しい建物が多く、歴史的建造物は少ない。交通機関はWatertownからNewton Centreを経てDedhamへ向かうBus 52のみだが、平日のみの運行である。

Dudley Rd (05/25/2024) – Oak Hillに向かう道の一つ

House at 215 Brookline Street

1693年頃に建てられたGeorgian stylingの家で、Saltbox形式(非対称の屋根でNew Englandに特徴的とされる)である。建て主のThomas Hastingsはこの地域の行政などに尽力した。

215 Brookline St (05/25/2024)

King House

1710年頃、初期の移民・Jonathan Dykeによって建てられたとされる、First Period(1626-1725にかけてイングランド植民地で使われた様式)の家。19世紀に少し改装され、地元の医師Noah Kingが住んでいた。

328 Brookline St (05/25/2024)

Dr. Henry Jacob Bigelow House

1887年に建てられたShingle styleの家。Henry Hobson Richardsonの設計。1846年にMassachusetts General Hospitalにおいて、初めてエーテル麻酔を行ったHenry Jacob Bigelowの家だった。1980年代にPBSの番組This Old Houseの企画でリフォームされ、コンドミニアムとなった。

72–80 Ober Road (05/25/2024)

Working Boys Home

1896年に建てられたRomanesque styleの孤児院。Newtonの南西端に位置し、NeedhamやDedhamに近い。建築費が高すぎて運営主体が破産寸前となったため、ホームレスの少年たちを入居させ、彼らが働いて得た賃金をシェアすることで運営されていた。1970年代までXaverian Brothersにより運営、現在はLeventhal-Sidman Jewish Community Centerとなっている。

333 Nahanton St (05/25/2024)

以下はNRHPに指定されていないもの。

Post Office in Newton Lower Falls

一見、何の変哲もない郵便局だが、入口に石碑がある。

2344 Washington St, Newton Lower Falls (04/27/2024)
入口の石碑。(04/27/2024)

「1813年。
1927年10月、この石板はD.A.R(「アメリカ革命の娘」という団体)のLucy Jackson Chapterにより建てられ、Netwonの最初の郵便局の場所を示すものである。」

Trinity Parish of Newton Centre

Newton Centreにある教会。Centre StとHomer Stの交差点に建っている。1915-16年の建築。

11 Homer St, Newton (03/31/2024)
巨大な教会である。(03/31/2024)